2024/11/23

外部メンター活用

やる気低迷の部下を支えるリーダー術

先日参加した研修で、「やる気のない部下を持つリーダーの相談事例」を聞きました。

このケースは、私が最近取り組んでいるメンタリングに似た内容でしたので、考察を共有したいと思います。

やる気のない部下に悩むリーダーは少なくありません。

こうした部下は、往々にして同僚とも上手くいかず、チーム内には「やる気がないなら社員でいる資格はないのでは」といった雰囲気が広がってしまうこともあります。

このような状況で、あなたがリーダーならどう対応するべきでしょうか?

ネガティブな空気が広がると、部下のモチベーションを上げながらチーム全体の雰囲気を改善するための働きかけが、特に重要になります。

ネガティブな雰囲気の影響を認識する

否定的な空気はチーム全体のモチベーションを下げ、心理的安全性を損なう可能性があります。

「やる気がないなら去るべき」といった雰囲気が強まると、他のメンバーのパフォーマンスや士気にも悪影響を及ぼすでしょう。

リーダーは、部下の課題への向き合い方を評価し、結果のみで判断しない姿勢を大切にすることが求められます。

このようなリーダーの姿勢が、チームに前向きな空気を作り出す一助となります。

部下への理解を深め、サポートを示す

リーダーは部下がやる気を失っている理由に理解を深め、サポートすることが必要です。

特に同僚との関係が影響している場合は、その問題に対してリーダーがアプローチし、部下へのサポートを具体的に示すことが重要です。

リーダーは「やる気がない=排除」ではなく、「やる気を取り戻す支援が必要」と周囲に伝え、理解を促します。

例えば、リーダーが部下の状況について「今はサポートが必要な時期です」と説明することで、同僚の理解も得やすくなるでしょう。

チーム全体で成長を目指す文化づくり

リーダーは全員が安心して課題に向き合える環境をつくるため、チームの心理的安全性を保つ努力が大切です。

部下がやる気を失った際に支え合う文化があれば、職場全体が働きやすくなり、結果的にパフォーマンスの向上にもつながります。

また、「一時的なパフォーマンス低下を容認する」という長期的視点も重要です。

リーダーは、困難を乗り越えた経験がチーム全体の成長につながることを同僚にも伝えるようにしましょう。

まとめ

いかがでしょうか?

部下がやる気を取り戻せるように、リーダーが具体的な支援策を計画し、それを同僚にも共有することは効果的です。

コミュニケーション改善の取り組みや、目標の見直しなども有効かもしれません。

部下の進捗や変化を定期的にチーム全体に共有し、理解と協力を促していきましょう。

社外メンターはあらゆるケースで、リーダーであるみなさんが、こうした課題解決を通してご自身が成長される後押しをさせていただきます。

執筆:田部井 茉里 メンター

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