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一流のリーダーの正しい「フィードバック」の使い方

コーチングやリーダーシップ研修等で、プログラムによく取り入れられているフィードバックのスキル。質問のスキルと同様、今や部下育成には欠かせない、リーダーが持つべき必須のスキルとなっていますが、今日はこのフィードバックのスキルについてお話したいと思います。


フィードバックとは「気づき」を与えるスキルだが・・・

すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、フィードバックとは相手に「気づき」を与えるスキルのことです。

では、あなたが部下に「気づき」を与えようとして伝える時には、一体どのような伝え方をしているのでしょうか。以下の5つの中から選んでみてください。


フィードバック

●評価

●忠告

●批判

●非難


このように書くと、ひょっとしたら答えに詰まる方もいらっしゃるのかもしれませんね。

自分が部下にどのように伝えているのかは、それぞれの言葉の意味を知ることで、ある程度明確になります。

あらためて、それぞれの言葉の意味を調べてみます。


「フィードバック」の言葉の意味を調べてみると・・・

●フィードバック

相手の見えたことや感じたことをそのまま伝えること

●評価

価値を判断して、良し悪しを決めること

●忠告

真心を込めて、相手の欠点や過ちを戒め諭すこと

●批判

相手の言動、仕事等の誤りを指摘し、正すべきであると論じること

●非難

人の欠点や過失等を取り上げて責めること


あらためて言葉の意味を知ると、「フィードバックを正しく実施していなかった」とか、「フィードバックのつもりがフィードバックになっておらず、批判や非難になっていた」と感じる方が多いのではないでしょうか。実際、研修や講座の中で、そのように言われる受講者をこれまで数多く見て来ました。


部下に「気づき」を与えるフィードバックのスキルとは?

部下に「気づき」を与えようと思ったら、まずは、フィードバックの言葉の意味・目的を知り(既述)、その上で、フィードバックのスキル(具体的方法)を学ぶ必要があります。


JRLAでは、フィードバックのスキル(具体的方法)を以下のように述べています。


◆前振りをしてから伝える

「感じたことを伝えてもいいかな?」

「私の直感だけどね、・・・」


◆相手の状態を客観的事実として伝える

「表情が明るくなったね」

「声が一段と大きくなったね」


◆相手の言動から感じる主観的事実を伝える

「(私には)何か気づいたように感じるよ」

「(私には)自信があるように聞こえてくるよ」


このようにフィードバックのスキルは、部下が今の自分の状態を客観的に認識できる(=「気づき」が起きる)ように、“鏡”のごとく、見えたことや感じたことを伝えるスキルのことを言います。

部下の様子がおかしい(悩んでいる・立ち止まっている)時には、ぜひこのフィードバックのスキルを活用してみてください。きっとあなたは、部下の何らかの変化を感じることでしょう。


大石 典史
大石 典史
東証一部上場企業2社を含む4社で法人営業、コンサルタント職、人事総務等を経験。現在は、銀座コーチングスクール(GCS)丸の内校代表、研修講師、パーソナルコーチを務める。国際コーチング連盟(ICF) 認定プロフェッショナルコーチ(PCC)。

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