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ブレない自分をつくるための「ミッション・ステートメント」とは

社会情勢が激しく変化する中、充実した人生を送るために、個人で「ミッション・ステートメント」を作成する人が増えています。「ミッション・ステートメント」を作る目的・メリットは何なのでしょうか?

目次[非表示]

  1. 1.「ミッション・ステートメント」とは
  2. 2.「ミッション・ステートメント」をつくるメリット
  3. 3.「ミッション・ステートメント」をつくった方が良い人
  4. 4.「ミッション・ステートメント」のつくり方
    1. 4.1.<ミッション・ステートメントを作成する7つのステップ>
  5. 5.「ミッション・ステートメント」の作成例
  6. 6.「ミッション・ステートメント」の効果的なつくり方

「ミッション・ステートメント」とは

「ミッション・ステートメント」を直訳すると、「使命について記した文書」となります。

一般的には、企業が自社の価値観や社会的使命を、社内外に発信するために明文化したもののことを指しますが、近年では企業のみならず、個人でミッション・ステートメントを作成する人が増えています。

個人におけるミッション・ステートメントは、「このような人物でありたい」とか「こういう人生を過ごしたい」ということを明文化したもの、と言えるでしょう。


「ミッション・ステートメント」をつくるメリット

ではなぜ、ミッション・ステートメントを作成する人が増えているのでしょうか?

一つには、新型コロナウィルス感染症の拡大などにより、先行きの見えない未来に対して不安を感じている人が増えていることが挙げられます。

また、テレワークの普及などにより、一人で過ごす時間が増えて、今後の人生について考える機会が増えていることも挙げられるでしょう。

そのような中で、「自分はどう生きたいのか」「どんな自分でいたいのか」「何を大切にして生きていきたいのか」などを明文化したミッションステートメントを作成し、社会情勢や会社の方針に揺さぶられずに、自分の人生を大切に過ごしていきたいと考える人が増えているからだと私は思います。

ミッション・ステートメントとは、いわば、自分の人生はこうありたいという「設計図」であり、迷った時に方向性を差ししめす「羅針盤」のようなものだと言えるでしょう。


「ミッション・ステートメント」をつくった方が良い人

ミッション・ステートメントは誰にでも必要なもの、と言えますが、上記のような環境を踏まえ、特に次のような方々に作成することをおすすめしたいと思います。

  • 転職しようか、会社に残ろうかと迷われている方
  • 会社の方針変更に伴い、この際、起業しようと考えている方
  • 仕事とプライベートの両立について、悩まれている方
  • 今後の人生を充実させるために、どのように生きていこうかと迷われている方 など

このような方々がミッション・ステートメントを作成することで、進むべき方向性や、「何のために生きるのか」が明確になり、それに沿った行動をとることで、迷いがなくなり、人生をより有意義に過ごすことができるようになるのです。


「ミッション・ステートメント」のつくり方

では、どのようにしてミッション・ステートメントを作成すれば良いのでしょうか。

以下に、一般的なミッション・ステートメントの作成方法をご紹介します。


<ミッション・ステートメントを作成する7つのステップ>

❶ これまでの人生を振り返る

プライベートや仕事などでの貴重な体験となった出来事や、影響を受けた本などを振り返り、「どのような時間を過ごすことで自分は充実感を得られるのか」などを明確にします。

❷ 自分の価値観を明確にする

上記❶などで出てきたキーワードなどを基に、自分の価値観をリストアップします。

❸ 自分の役割を知る

自分の様々な役割(上司、父、息子など)において、対象者との長期的な目標を考えます。

❹ ミッション・ステートメントの下書きをする

自分の価値観や役割とその目標から、どんな自分でありたいのかや、どのような時間を過ごしたいのかなどを明文化してみます。

❺ 見直す

下書きを1週間ほど持ち歩き、見直しながら、よりしっくりとくる表現に磨いていきます。なお、ミッション・ステートメントの書き方に決められたものはなく、詩のように書く人もいれば、法律文書のように書く人など様々です。

❻ 完成させる

見直しが完了したら書類化し、手帳に挟んだりデスクに置いたりして、いつでも見られるようにします。

❼ 定期的に見直す

1週間単位などで、ミッション・ステートメントに沿った行動を計画したり、振り返りを行い、次の行動計画に反映させます。

また、1年毎など、定期的にミッション・ステートメントの中身を見直すことも有効です。


「ミッション・ステートメント」の作成例

私自身もこれまでにミッション・ステートメントを何度か作成しましたが、今年(2020年)に作成したもの(一部)をご紹介します。


<Mission Statement>

■(基本事項)常に「原因と結果の法則」を意識し、行動している

  • 自分の成長のために、常に新しいことに取り組んでいる
  • 常にシンプルで洗練されたものを追求している
  • 創意工夫、改良・改善を怠らない

■(物理的環境)洗練された、心落ち着く環境に身をおいている

  • 毎日、自然からのエネルギーを感じて生きている

■(心理的環境・時間)毎日2時間の余裕時間を設けている

  • 散歩、トレーニング、瞑想、仲間との交流、読書などの時間
  • 妻とは毎日30分以上の会話の時間をとっている
  • 娘とは毎週30分以上の会話の時間をとっている
  • あらゆる存在に、感謝の念を抱いている

■(対人環境)大切な人たちと、誠実さと心を込めた人間関係を築いている

  • 刺激と安らぎを与えてくれるような、前向きな仲間やメンターたちと、日々を過ごしている
  • 子ども達には愛情を注ぎ、若者には夢を与え、大人の見本としての存在でいる
  • はじめての人には親切に、大切な仲間には家族のように接している
  • 老いてゆく双方の両親をいたわり、両親の心の拠り所の存在である
  • 常に、誠実、親切、知的、温和、ポジティブな存在でいる
  • 仲間たちが気軽に集まれるコミュニティを運営している

■(仕事・経済面)「できること」と「やりたいこと」で貢献している

  • 培ってきたことを生かし、社会・顧客に貢献している
  • 楽しく、やりたいと思うことで、貢献している


「ミッション・ステートメント」の効果的なつくり方

先にあげた方法でミッション・ステートメントを作成するプロセスでは、これまでの人生を様々な角度から振り返ったり、深く思考したりする必要があります。

その点で、自分一人で考えるだけではなく、コーチやメンターのサポートを利用して作成することはとても有効です。

私はコーチとして、ビジネスパーソンなどのミッション・ステートメントを作成するサポートを多数行ってきましたが、「自分一人でも考えても出てこなかったことが、驚くほど出てきた」とか「より深みのあるミッション・ステートメントを作成することができた」などの声を多く聞きます。


まもなく新しい年を迎えます。これから、ますます社会は大きく変化していくことでしょう。

その様な世の中であっても、自分らしさを保ちつつ、社会の変化に対応していくために、あなた自身のミッション・ステートメントを作成してみてはいかがでしょうか。


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も合わせてご覧ください。


( 林 英利 メンターの詳細プロフィールページはこちら )



林 英利
林 英利
大和ハウス工業(株)、トヨタ自動車(株)などを経て、プロフェッショナル・コーチ、研修講師として独立。その後、銀座コーチングスクール代表を務め、2019年に(一社) 日本リレーショナルリーダーシップ協会(JRLA)を設立し代表理事に就任。2020年秋より「Biz Mentor」事業をスタート。元 国際コーチング連盟(ICF)日本支部 顧問・ICF 認定プロフェッショナルコーチ(PCC)趣味は、楽器演奏(ギター・ドラム)、4歳の孫と遊ぶこと。 ◎著書:一瞬で自分を変えるセルフコーチング(三笠書房)

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