千利休の教え − その1−
「その道に入らんと思ふ心こそ我身ながらの師匠なりけれ」
茶道の祖である千利休の教えを百の歌としてまとめた、
「利休百首」というものがあります。
上記の歌は、その一番最初に登場するものです。
茶の湯としての解釈
先ほどの歌を、現代の言葉で表すならば、
「自らの意志で茶道を始めようと思う気持ちがあれば、
その人の心の中にすでに師匠ができている。」
となります。
つまり、自らの意志で学ぼうと思う ‶心構えの大切さ“ を
教えるものですね。
逆に言えば、
自分で学ぼうとする志を持たないと、その上達は難しい
と言えるのではないでしょうか。
この歌は、茶道以外でも様々なシーンに当てはまりますよね。
日常シーンでの適用
新しいステージの入口に立つ人、
新しい資格やスキルを身に付けようとしている人、
それを自らの志として一歩を踏み出そうとしている人なら、
すでにあなたの心の中には
立派な師匠が存在していると言えます。
また、いくつになっても、
自分の心に新しい師匠を持つ事が出来る人は
成長し続けることが出来るのではないでしょうか。
良き相談相手
実際に新しいステージに入った後は、
様々な悩みや不安が訪れる事もあるでしょう。
そんな時には、
良き相談相手(上司、先輩、友人、先生、書物、など)がいると、
さらに心強くなりますね。
心の師匠が出来た後には、
そんな相談相手を見つける事が
もう一つの大事なポイントになります。
もしも、
そんな方が周囲にいなければ、
メンターの活用を考えてみては
いかがでしょうか?