新米リーダーに捧げる『論語』の一節
コロナ禍の時代、図らずともリーダーになった(なってしまった)新米リーダーに捧げます。
『論語』の一節に見るリーダーシップのあり方
コロナ禍において、経済が停滞している昨今ではありますが、それでも業界によっては、活発に動き続けている分野もあります。そして、そうした分野においては、業績に連動するように、昇進・昇格した人もいることでしょう。
今日は、そんな組織において、リーダーになった(なってしまった)ばかりのあなたに、『論語』の下記の一節をお届けしたいと思います。
「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」 |
(意味)あることを理解している人は知識があるけれど、そのことを好きな人にはかなわない。あることを好きな人は、それを楽しんでいる人に及ばないものである。
有名な一節なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、これは、私の「座右の銘」でもあります。
今日は、これを「リーダーシップのあり方」に置き換えて考えてみたいと思います。
「これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」とは?
まず原文では、このことを伝えたとされる孔子は、学ぶことについて、「知る」「好む」「楽しむ」という三段階に分けて表現しています。
すなわち、「知る」とは、単なる知識の習得・理解を表しており、その次の「好む」では、「知る」を超えた当事者の能動的な意思というものを伝えています。さらに、その次の「楽しむ」には、その「好む」をも超えた当事者の積極的な意思というものを伝えています。
言うなれば、「そうせずにはいられない」といった状態になる、ということになるでしょうか。たしかにここまで学びを極めると、当該領域においては「怖いものなし」に到達していると言えるかもしれません。
あなたがリーダーシップを「楽しむ」ために
あらためて、これを「リーダーシップのあり方」に置き換えてみるとどうなるでしょうか。
リーダーになったばかりの段階では、まずはリーダーとしての心得や、メンバー達のことを「知る」ことから始めることでしょう。しかし、このままで満足してしまっては、あまりにももったいないように感じます。
『論語』にもあるように、リーダーという仕事に積極果敢に取り組むことで、その職務を「好む」状態となり、さらには、それを継続して行くことで成果を出し、最後にはその職務を「楽しむ」領域にまで到達していただきたいと思います。
「それが簡単にできれば苦労しない」という声が聞こえてきそうですが(笑)、もちろん、簡単ではないと思いますし、ましてやそれを一人でやりなさい、と言っているわけでもありません。
このブログを読んでいるあなたには、そこで私達メンター達の力を是非活用していただきたいのです。
なぜなら、私達メンターは、ビジネスにおいてリーダーという立場を「楽しむ」経験をして来た人達ばかりなのですから。
あなたに出会えることを楽しみにしています。