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折れない心のつくり方 「分ける」スキル

居酒屋を経営している当社は相変わらずコロナ禍で悪戦苦闘中。 酒類の提供が禁止になり、店舗は休業が続いています。

この先、会社や店は一体どうなってしまうのかと不安と焦りで一杯になっています。

こんな追い詰められた状況で大事なのは、「分ける」スキルです。


自分にコントロールできるものとコントロールできないものを分ける

まず初めに大事なのは、自分にコントロールできるものとできないものを区別すること。

当たり前のことですが、わかっていても人はついつい自分にはコントロールできないことを悩んでしまうのです。

今のコロナ禍でも同じです。 1日の感染者数がどうなるか、ワクチンの接種状況がどうなるか心配ですし、気になりますが、いくら私が悩んだところでそれに対して私ができることはほとんどないのです。

自分にコントロールできないことは覚悟を決めて受け入れて、 自分にコントロールできることに集中していくことが大切です。


事実と解釈を分ける

休業中で、売上が立たず入金がないので資金がどんどん流出していきます。

このままいくと資金ショートで倒産だ、社員は路頭に迷い、私は住む家も失うなどと不安に駆られて身動きが取れなくなっていきます。

そんな時には、まず事実は何かを確認します。

事実は今月末に1000万円が不足するということ。

大変な事態であるが、それがすぐに倒産を意味するわけではないのです。

まだ借り入れた資金も残っているし、時短協力金も今後入金される。

事実は一時的な資金ショートであって、すぐに倒産に結びつけるのはあくまでも解釈、捉え方です。

不安に代表されるネガティブ感情の影響を強く受けると、事実と解釈の区別がつかなくなり、ますます感情が増幅されます。

そんな時は、まず事実をきちんと把握して、解釈と分けることで、自分の感情を落ち着かせ、具体的な取り組みに進んでいくことです。


課題を細かく分ける

コロナ禍で会社を継続するため、やるべきことは多々あります。

特に社員の雇用を守るために、新たな事業を立ち上げることが喫緊の課題です。

しかし、日々の売上減少、資金ショートの中で疲弊し、大きな課題に取り組む意欲がなかなか出てきません。

目の前に立ち塞がる問題や課題に圧倒されて、中々行動に移れないことは誰しもあるのではないでしょうか。

そんな時に有効なのは、課題をとにかく細かく分けていくこと。

例えば、連絡先を調べる、参考資料を集めるなど、簡単にできる作業レベルに分解して、それらを一つ一つ進めていく。

そのうちに徐々に勢いがつき、スピードが加速していきます。

気が重くなる大きな課題も、細かく分解すれば取りかかれるし、小さなステップを積み重ねて行くうちに気持ちが前向きになっていくのです。

課題や問題を前にして、身動きが取れない時は、まずは細かく作業に分けてそれを達成することで小さな成功体験を積み重ねていくのです。


まとめ

逆境で追いつめられると、ネガティブ感情に影響されて身動きが取れなくなり、行動ができなくなっていきます。

そんな時には、まずは「分ける」ことからはじめて、心を前向きにしていくことが大切です。

自分一人で考えていると、視野が固まって上手く「分ける」ことができないかもしれません。

そんな時は、コーチやメンターとのセッションを通じて「分ける」ことも有効です。


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湯澤 剛
湯澤 剛
大学卒業後、1987年キリンビール社に入社。国内ビール営業、ニューヨーク留学、海外事業担当を経て、1999年飲食店チェーン経営者であった実父の急逝に伴い事業を承継。年商20億、負債40億の会社をボロボロになりながら16年かけて再生、負債も全額返済。現在は、飲食店経営と並行して中小企業経営者向けの講演を全国で行い、コーチングを活用した経営者向け個別相談も実施している。趣味・特技:空手初段

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