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「問いかけ」で実現する組織強化

日々の業務の中で、適切な問いかけをする、問いかけられたことに適切に答えることにより、業務上の新たな視点や情報を得たり、また自分自身を振り返ることにより新たな気づきが生まれる。

ちょっと意識を変え、「問いかけ」のアプローチを変えることにより、一人一人の行動が変わり組織が変わるのである。


自分自身に問いかける

物事を進めるとき、それは最良の策なのか、他に確認しておくことはあるのかと自分自身に問いかける。

また何んらかの結果を得たとき、それはどうしてうまくいったのか、いかなかったのか、一旦立ち止まり、自分自身に問いかける。

5W1H的に考えることも大事だか、俯瞰的に全体を眺めながら問いかける事も有効である。

そうすると違う世界が見えてきて、自分の行動や答えが正しければ、より確信が持てるし、そうでなければ事前に策を構築することができる。

経験、勘、度胸も大切だか、そこに問いかけを加えることにより気づきが生まれ、業務の信頼性や信憑性が格段に増すのである。


部下に問いかける

上司部下の関係の中で、質問と問いかけを使い分けてコミュニケーションを取る必要があると考えている。

質問は主体が質問者にあり、質問者の情報収集が目的となる。

問いかけは、主体が回答者にあり、回答者自身の課題の整理・解決を目的とする。

問いかけは部下を主体としたコミュニケーションの中で行ない、質問は問いかけをするための補完的情報源と考えるのが良いかもしれない。

また問いかけの軸は根拠を尋ねることである。

なぜなぜを繰り返すのも大事であるが、じっくりとその考えに至った根拠を聞き出すことにより、お互いにも気づきが芽生えてくる。


他者からの問いかけに答える

日常さまざまな問いかけを受けるが、具体的なもの、抽象的なもの、本質的なもの、どうでもいいものなどさまざまである。

それらの問いかけを受けた時、一旦聞いた上で回答するのに十分な情報を得ていないのであれば、逆に問いかけてみるのだ。

相手はどのような背景で聞いてきているのか、本当に知りたいことはなんなのかなど、相手の聞きたいことの本質が見えてくる。

その上での回答は、相手の期待を上回る結果となるのである。


まとめ

自分に問いかける、部下に問いかける、他者の問いかけに答える、これを意識的に繰り返し実行することにより、自分自身の問いかけ力と回答力が上がってくる。

更にその影響を受けた周りの人たちの力量も、問いかけに答えていくに従い同様に能力が上がってくる。

結果的に周りを含む多くの人たちが、問題意識が喚起され、より深く物事を考えるようになってくる。

そういう組織は、自らが成長できる強い組織となるのである。


( 鈴木 淳也 メンターの詳細プロフィールはこちら )

鈴木 淳也
鈴木 淳也
日系電機メーカーでハードディスクの電子回路設計エンジニアとしてスタート。その後米系大手コンピューターメーカーCompaq(現HP)で、国際調達、品質管理部門を経て、世の中の常識にチャレンジ、他社が海外に生産を移す中、日本でのPC製造を立ち上げる。その後守備範囲を製造からサプライチェーンに広げ、計画、調達、製造、受注、物流と製品供給のすべてに関わる。HP、Appleを経て、2010年に外資系医療機器メーカ(Becton Dickinson)に転職し現在に至る。  2019年9月、銀座コーチングスクールにてコーチ認定を、2020年12月キャリアコンサルタントの資格を得る。2020年8月、ホライズンを立ち上げ、兼業コーチとして、実務と現場に寄り添ったコーチとして稼働中。趣味:アマチュア無線、神社巡り

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