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コミュニケーションがつくる組織の風土と文化

はじめに、このカバー写真ですがコーチ仲間から頂いた写真です。

可愛い仔猫が押さえているページには、コミュニケーションの重要性が書かれているそうです。

今回は、そのコミュニケーションについて考えてみます。


あいさつで始めるコミュニケーション

さてその後、今年の新入社員のご様子はいかがですか?

毎朝、明るく元気に「おはようございますー!」とあいさつをされていることでしょう。 職場の雰囲気も明るくなりますね。

あいさつは、コミュニケーションの入口です。 それは、お互いがコミュニケーションを始めようとする合図であり、 大切なその心の準備です。

また、あいさつは相手への関心を示し、その存在を認めていることを表しています。 そして、自らの存在にも関心をもってほしいことも伝えているのです。


タスクとリレーションの両立

コミュニケーションは、目的や目標などを相手に伝え、一緒にゴールにたどり着く手段としてよく使います。 熱心なリーダーは、ビジョンや行動指針などを一生懸命に伝えようとしています。

しかし、思うように伝わっていないことが多々あります。なぜでしょう?

それは、十分に信頼関係が築けていないからではないですか。

コミュニケーションが上手くいってない時、その多くの場合、 それは発信側に足りないものがあるようです。 まずは、相手にもっと関心をもってみませんか。

人は自分に関心を示してくれる人には関心を持つそうです。 その関心が相手への好感となり、その好感から共感が生まれ、 そこから同志的つながりが芽吹いてきます。

これをリレーションシップといいます。

組織をより良く変えていこうとする組織開発(OD)では、 主に事業活動を運営管理する「タスク」に加えて、 人間的側面に関心を向ける、この「リレーション」を二つ目の軸としています。

この二つの軸が両立すれば、メンバーは同志的つながりで結ばれて仕事するようになります。

その時の事業の成果は、きっとリーダーの期待に応えるものになるでしょう。


まとめ

結びに、もう一度「あいさつ」について、 リーダー自身が相手の存在を認めて信頼関係を築きたいなら、こうなります。

足を止めて視線を合わせて名前を呼んで、「○○さん、おはようございます。」

続けて、「今日もお元気そうですね」など一言加えてみましょう。

こんな小さな習慣の積み重ねが、組織の風土と文化をつくっていきます。


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松木 幹一郎
松木 幹一郎
東証1部上場の電気機器メーカーにて、役員・理事などを歴任。現在は非常勤顧問として、組織開発の支援。新入社員時代は、営業担当として飛び込み営業から開始、若い頃は売れずに苦悩の毎日を過ごす。中間管理職時代では、徹底した新規顧客開拓により担当エリア内顧客シェア90%を獲得し、年間売上を300%にまで拡大、事業基盤を構築。現在は、組織開発の内部実践者としてオフサイトミーティングなどを実践。全国にファシリテーターを108名育成し、組織開発の礎を構築した。趣味は、サッカー、ウクレレ、カラオケ。

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