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部下が、何も考えていない…!?

「最近の子は、ホント、何を考えてるのか分からなくて…怒」 と切り出したのは、私と同世代で、複数の部下を抱えるプロジェクトリーダーのDさん。

Dさんによると、自分より10歳近く年下の「最近の子」は、 新規プロジェクトに関してアイデアを募集しても、全く手が上がらず… やりたいことは何かと尋ねても、明確な答えは返ってこず…

仕事を任せてみたら、教えてもらっていないからできないと一丁前に反論する…

そんなこんなで、Dさんの“イライラ”が、沸点を超えてしまったようです。


いつの時代も、どの世代も…

Dさんの話を聞いて、私は、失礼ながらも少し笑ってしまいました。

というのも、実はちょうど1週間前に、 「最近の若い人は、ホント、何を考えてるのか分からんのですよ…」 というお話を、聞いたばかりだったからです。

この方によると、自分より10歳以上年下の「最近の若い人」は、 できない理由ばかり並べて、 ハングリー精神に欠けており、 そのくせ口だけは達者になって、一丁前に物を言うんだとか。

もっとも、この話をしてくださったのは、私より10歳以上年上の経営者の方。

そして、ここでいう「最近の若い人」は、ちょうど、私やDさんと同世代の方でした。


いやいや、めっちゃ考えてる…!?

私は、愚痴を一通り聞いた後、Dさんに、この経営者の方の話をしてみました。

これに対して、Dさんは、「え~!!私たち、めっちゃ考えてるよね!?」

Dさんとしては、複数の部下を動かしながら上層部の要求に応える立場として、 部下に無茶振りするわけにはいかないし、 上層部の思いつきや勢いだけでえらい目に合うのはこっちだし、 できないことはできないと言う必要がある! と、色々な考えや配慮の下で動いているんだ、と言いたい様子。 …

でもこれって、もしやDさんの言う「最近の若い子」も、同じなのかもしれません。


まずは“違い”を、認めてみる

私たちなりに考えているけれど、上層部には伝わらない… 「最近の若い子」たちなりに考えているかもしれないけれど、私たちには伝わらない…

この溝を埋めるには、どうしたらよいのでしょうか? ここには、“私たちの時はこうだったから、こうすべき”という思い込みが、存在しているかもしれません。

私たちの時は、ハングリー精神があったから… 私たちの時は、やりたいことがあったから…

私たちの時は、教えてもらわなくても自分で学んだから…

もちろん、それで上手くいったことも、たくさんありました。

でも、それで上手くいかなかったことも、あったかもしれません。

その背後で、えらい目に合った人も、いたかもしれません。

その上で、様々な価値観を持った、様々な世代の人が集まり、一緒に仕事をする。

まずは、自分の思い込みを外し、それぞれの“違い” を認めるところから、始めてもよいかもしれませんね。


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飯塚 予始子
飯塚 予始子
弁護士。東京大学大学院法学政治学研究科(法曹養成専攻)卒業後、日本司法支援センター(法テラス)のスタッフ弁護士を経て、現在は弁護士法人 丸の内ソレイユ法律事務所に所属する。夫婦や親子の問題、相続・事業承継などの家事事件が専門。ハラスメント問題やコーチ・カウンセラー業界の法律問題、外国人問題なども数多く取り扱う。趣味は、寝ること、こたつに入ってみかんを食べながら海外ドラマを見ること。

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