今だからこそ考える「生産性」について
2019年4月から順次施行が始まった働き方改革関連法。
副業解禁や育児・介護との両立など多様化する現代のライフスタイルに合わせ、8つの関連法が改正されましたが、定着するまでには相当時間がかかるのではないかと思っていました。
しかし新型コロナウイルスが蔓延してから、私たちの働き方は、意図せず大きく変化したのではないでしょうか?
今回は、このような時代の変化が著しい中での「生産性」について考えてみたいと思います。
生産性の定義
まず、生産性の定義ですが (労働)生産性=OUTPUT(付加価値額または生産量) / INPUT(労働者数×労働時間)という式で表わされます。
つまり、OUTPUT部分を拡大すること、あるいはInputを減少させることで生産性は向上する事になります。
OUTPUT部分(付加価値額または生産量)を拡大するには
OUTPUTすなわち付加価値の向上を目指すには、やはり自分のモチベーションのアップや、スキルアップを目指すべきではないでしょうか?
そのためには、
- 仕事に関する行動を予測しながら行動する
- 自分の過去の経験やKnow Howをフレームワーク化しておいて活用できるようにしておく
- 汎用的なスキルを身に付けておく
- 自分の専門性を高める
などが、一見して回り道のような気がしますが、結局は最も効果があるのではないかと思っています。
INPUT(労働者数×労働時間)
次に、INPUTである、労働時間についてですが、シンプルに考えますと
- 無駄な行動をなくす
- 無駄な時間をなくす
といった事が考えられます。
つまり、業務の効率化が大切ですね。
仕事をする上での効率的な時間の使い方に焦点を当ててみた場合の基本的な考え方としては、
- 何をすべきかを事前に洗い出す
- やるべきことの優先順位を決める
- やらない事を決める
- 決めたらすぐに実行する
などなど、色々な方法があります。
在宅勤務での考え方
ところで、世の中は、職種にもよりますが、在宅勤務が多くなってきた印象があります。
在宅勤務は、会社に通う必要がなくなり、働く人にとっても、企業にとっても、様々なメリットがあると言われています。
では在宅勤務という状況のなかで、どの様に生産性の向上に取り組めばよいのでしょうか?
以前のような会社に行っての働き方であれば、社内でのコミュニケーションを円滑にする、 無駄な会議をやめる、チームワークを向上させる などが考えられます。
在宅勤務でのメリットは、
- 通勤時間が無くなったため、時間を有効に使える
- ワークライフバランスが保てる
- 自由に使える時間が増える
などがありますし、企業側にとっても、通勤費などの経費削減に繋がるなど良い点も多く生産性の向上が見込めそうです。
一方、デメリットにも目を向けておく必要がありますよね。
例を挙げますと
- 社内コミュニケーションが減った
- 勤務時間の線引きが難しい
- 仕事のオンオフがしにくい
などという意見が多くみられ、こちらは生産性の向上にはつながりにくいと言えます。
このような状況の中で、働く側と企業側に共通する「生産性を上げる」には、どうすれば良いのでしょうか?
結論を言わせていただければ、 「時間の使い方を工夫する」事が最も効果的ではないかと思います。
なあ~んだ、当たり前じゃない、と言われそうですが、つまり、企業側、働く側が双方で付加価値を向上し、無駄な行動を排除し、時間の使い方を工夫する事で、実現できるのではないでしょうか?
まとめ
以上、色々と書かせていただきましたが、一口に「生産性を向上する」といっても、様々な方法がありますし、職種や個人ごとの生活スタイルによっても大きく違ってくると思います。
ぜひ、ご自分にマッチした方法を選択してみてください。