部下から認められるリーダーとは
入社して経験を積んで実績を上げていくと、役職としての「マネージャー」に 任命されますが、それは、リーダーとして部下から認められる事になるのでしょうか?
今回は、そんな部下から認められるリーダーとは、どのような事なのかをお伝えできればと思います。
遠巻きにする部下たち
私の経験で恐縮ですが、30台前半で会社からチームリーダーを拝命し過ごしていましたが、程なくして、そのままチームリーダーとして新天地に転勤を命ぜられました。
地方から大都市に転勤した私は、緊張しながらも、まずは自分のチームメンバーに会いたいと思いながら会社で待機していたのですが、3人の部下は一向に顔を見せないのです。
その後、3人の部下たちが現れ、なぜか遠巻きに私の事を観察している視線を感じていた矢先、ボソボソと小声で、「あの人が、今度転勤してきたリーダーのようだ」という声も聞こえてくるではありませんか。
私は、正直なところ、「なんだ、この部下たちは!失礼なメンバーたちだな」と思わざるを得ませんでした。
マネージャーの役割
話は少々飛びますが、まずはマネージャーの役割から見ていきましょう。
会社から任命されたマネージャーの行動としては、会社から示された目標を達成するために、市場調査や戦略を立案し、それに従って行動をしていくことになるでしょう。
しかし、個人として実績を上げるには、やはり限界があり、チームとして一体感を持って目標に取り組むことが大変重要になってきます。
では、こういった一体感をもってチームとして取り組むためには、どうすればよいのでしょうか?
部下として、リーダーに期待する事
ここで、逆に考えてみましょう。
皆さんが部下として、リーダーに期待する事は、どのような事があるのでしょうか?
例を挙げれば
- 設定された目標の妥当性についての納得のいく説明
- その目標に向かってスムーズに仕事が進められる環境の整備
- メンバーと真剣に向き合い、不満や不平を感じていないかを確認する
- メンバー一人ひとりの特性を見極めて、それぞれの強みを活かす
などが思いつきます。
リーダーとして最初に行動して欲しい事
では、その中でも、一番重要な事は何だと思いますか?
それは、「チームメンバーとの信頼関係を作ること」だと私は思います。
冒頭の遠巻きにしていた部下たちと、その後、どうなったかと言いますと、 まずは、よくやる手ですが、私の歓迎会という名目で飲み会を開きました。
そこで、実施したことは何かというと、私が来るまでに会社に抱いている不満を徹底的に聞き出すことでした。
管理職への不満、他のチームへの不満、得意先への不満、などなど枚挙にいとまがありません。
次に、その不満一つ一つに、自分なりの考えを述べていったのです。
もちろん、状況のすべてを把握できていませんので、ピント外れな意見を述べてしまうかもしれませんが、自分の考えを、なぜそう思うのかも含めて丁寧に説明していきました。
そして、お酒も進み、メンバーの気持ちもほぐれてきたかなと思った瞬間に、 メンバーの一人が発した言葉が「山田さんて、意外にまともですね」と。
ここだけ聞けば生意気な部下だと感じますが、私は、この言葉で、一体感を感じましたし、信頼され始めたと実感できたのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 私は、このような実体験があった事もあり 「リーダーは部下(メンバー)が決めるもの」だと強く感じるようになりました。
肩肘を張らずに、素直で真摯にメンバーの言葉に耳を傾け、そして前に進んでいくことで メンバーは、必ず、リーダーであるあなたを認めてくれるのだと思っています。
最後に強調したいのは、「メンバーの言葉に耳を傾ける」を是非実践して欲しいと思っています。
そのための。メンバーとの一体感を作り上げるヒントを、私以外のメンターも多くの実体験を持っています。迷ったらぜひ、門をたたいてみてください。