
リーダーのためのリソースの活かし方
ビジネスでは順調な時もそうでない時もあります。
先日Aさんとのセッションでは、あらゆるトラブルを予測して対策していたのに、想定外のトラブルがイベント中に起きてしまった事例について対話を持ちました。
準備万端だと思っていても、予測しない事態が起きた時には、誰でも慌ててしまいがちです。
この時Aさんは試されている自分を認識しながら、過去の経験から強みやリソースを探り対応したとのことでしたが、全く自分にないリソースを持つスタッフの協力で乗り切ることができたとも言っていました。
改めて自身の持つリソース、そして他者の持つリソースについて着目する機会となりました。
リーダーはどのようにリソースを活かしていくのがいいのでしょうか?
リソースとは
ここでいう「リソース」とは、その人の持つ知識、スキル、ツール、経験、ネットワーク、および、それらのリソースにアクセスできる能力、スキルをいち早く身につけるスキルなどを言います。
リーダーとなった多くの人は、これまでの経験や学びの中で、自身の能力や業績、資質について棚卸しをするなどして、ご自身のリソースを認識されている方も多いと思います。
Aさんもその一人でした。トラブルに遭遇したからこそ、その人の実力が発揮されるチャンスでもありますが、今回は、同僚や部下が持つリソースを引き出し対応する能力も、リーダーには必要ということが再認識されたということでした。
強みやリソースを引き出すには
強みやリソースを引き出すポイントは3つあります。
・成功体験を振り返る まず一つ目は「成功体験を振り返る」ことです。
これまでの困難を乗り越えた経験や、どのように壁を乗り越えたか、そしてそれを成功に導いた経験から、その要因を見つけます。
そしてどう成功したかだけでなく、どういう気持ちや状態だったかをを丁寧に確認しながら、課題解決の方法を見つけていきます。
・視点を変える 二つ目は「視点を変える」ことで気づきを促します。
たいてい危機に直面するとネガティブな思考に陥り、視野も狭くなっています。
それまでの固定観念で判断しがちになっています。コーチングでは、未来から現在の自分にアドヴァイスする方法や、もし制約が何もなかったらどうするかなど、普段と異なる客観的な視点から、今置かれている状況やリソースを見直す方法で、新しい気づきを生んでいきます。
・「できる」「ある」という前提に立つ 三つ目は「できる」「ある」という前提に立ちます。
一般的に問題が生じた際は「何が足りない・何が足りなかったのか」を考えることから始めがちですし、「何かいい方法はあるか」と問われがちです。
それだと、何も思いつかない・・に陥ってしまいかねません。
そこで「解決策があるとしたらなんだろう」というように、「ある」「できる」を前提に見つけていきます。
Aさんは現場で自身のリソースと他者のリソースも使いつつ、後日「どうすれば解決できるか」という視点で新たな解決策も見出すことができたそうです。
リソースを最大化するには
Aさんのように他者のリソースに助けられたというリーダーは多くいるのではないでしょうか。
日頃から他者との違いに向き合い、新しい発見をするには、いかに自分を素直に見つめることができるかも大切です。
自分の正しさにこだわっていては、なかなかこの視点は手に入りません。
相手と自分の違いと共通点を顕在化させ、認識する。
そうした日頃のマインドセットが、他者のリソースを自分のリソースにしていく・・つまりはリソースを最大化することに繋がるのではないでしょうか。
まとめ
あなたの周りのリソースを探し活かしてこそ、あなたのリーダーシップが発揮された瞬間でもあります。
自身のリソースに気づくお手伝いはもちろんのこと、あなたのリーダーシップに活かしていくお手伝いも、コーチ・メンターはさせていただきます。