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​部下に「教える」ための3つの基本

あなたは、「教えること=ティーチング」について体系的に学んだことがありますか?

今日のブログでは、最近読んだ書籍を手がかりに、「ティーチング」について私なりの考えをお話します。


あなたは「ティーチング」を学んだことがありますか?

すでにご存知かと思いますが、Biz Mentor は、ビジネスパーソンの課題解決や成長をサポートするための1on1によるメンタリングサービスです。

対象者は、特に、アラフォー世代を迎えた組織の管理職や管理職候補、あるいは、スタートアップ企業における経営者といったビジネスリーダーたちとなり、私たちは彼らの良き「相談役」として関わります。

そんな彼らの悩みとしてよく取り上げられるのが、部下や後輩とのコミュニケーションです。

一般的に、上司に求められるべきコミュニケーションスキルというと、私たちの専門領域でもある「コーチング」が中心になるかと思いますが、対象者(部下・後輩)の成熟度によっては、時には「ティーチング」も必要になってきます。

ティーチングとは、ズバリ相手に「教える」ことですが、あなたは、このことについて体系的に学んだこと、あるいは、紹介されている書籍等に出会ったことがあるでしょうか?


「伝え方の基本」とは何か?

私が最近読んだ書籍とは、『「教える」ということ』(出口治明 角川書店)です。著者の出口氏は、ライフネット生命創業者(現在は、立命館アジア太平洋大学学長)であり、多くの著書を出されている方なのでご存知の方も多いかと思います。

恥ずかしなから、今回はじめて、氏の著書を読んだのですが、非常にわかりやすく、説得力のある文章で、まさに「教える」ことが上手な方なんだなぁと感服した次第です。

著書の中で、氏は「伝え方の基本」として、以下の3点を挙げています。



①    最初に結論を述べる

②    エビデンスを提示する

③    相手のレベルに合わせた伝え方をする



​あなたがビジネスパーソンであれば、上記の「①最初に結論を述べる」や「②エビデンスを提示する」の具体的方法はおおよそ見当がつくのではないでしょうか。

ちなみに、②の「エビデンス」とは、一般的に「根拠・証拠」を指しますが、部下を相手に「教える」場合には、状況に応じて「(それを行う)趣旨・目的」を伝えてあげることも求められるでしょう。

私が特に参考になったのは、「③相手のレベルに合わせた伝え方をする」でした。次に、参考になった点をお話します。


部下に「教える」ときの工夫とは?

対象者に「教える」ことが目的であれば、当然のことながら、相手に伝わらなければ意味がありません。

そのために、教える側に求められるのが、伝わるための“工夫”です。出口氏は、講演やセミナーを行う場合には、参加者の表情を観察することを心がけ、相手のレベルに合わせて話のレベルを上げ下げして調整している、とのことでした。


この対象者が部下の場合、上司のあなたが行うことは、部下の表情を観察することになるのでしょうが、それだけでは物足りないかもしれません。

これに加えるのであれば、日頃からコミュニケーションをとり、部下のレベルを把握しておくことはもちろん、部下の関心事や興味についてもしっかりと把握しておくことが求められる、と言えるでしょう。


( 大石 典史 メンターの詳細プロフィールはこちら )

大石 典史
大石 典史
東証一部上場企業2社を含む4社で法人営業、コンサルタント職、人事総務等を経験。現在は、銀座コーチングスクール(GCS)丸の内校代表、研修講師、パーソナルコーチを務める。国際コーチング連盟(ICF) 認定プロフェッショナルコーチ(PCC)。

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