新卒社員を戦力に
4月1日、学生が新社会人となりました。
コロナ禍での就職活動を乗り越えキラキラした眼差しの新卒社員をみていると。こちらもしっかり育てなければと気が締まります。
25年前に新社会人になった私の頃とは大きく環境も変わった今の新社会人の育成について考えてみました。
コロナ禍の採用活動で気づいたこと
私は、中小企業で人事の仕事をしています。4月1日、今年も無事に入社式を迎えることができました。
コロナ禍での採用活動とあってオンライン面接、オンライン内定式、オンライン懇親会、オンライン入社式、オンライン研修・・・数年前では考えられなかった事がたった1年で実現しました。
世の中は変化を繰り返し、それに対応しなければ取り残されることを目の当たりにした1年でもありました。
もう1点気づいたことは、学生の変化への対応力になります。
オンラインツールを使った採用活動に対してもスムースに動けて、非常に慣れている(笑)、一方の会社側の方がミュートのまま話し続けたり、カメラが切れたり、ペットが映り込んだり(苦笑)。
今年の新卒社員の多くは、1998年頃、いわゆるウェブの時代に生まれ、2011年頃に中学、2014年頃に高校入学と、思春期からオンラインに触れて、SNSを通じて他人と緊密なつながりでコミュニケーションを取ってきた世代で、次々に発売されるデバイスを器用に使いこなしてきました。
彼らは「Z世代」「ソーシャルネイティブ」と言われたりします。
ソーシャルネイティブの新卒社員の育成
そんなソーシャルネイティブの新卒社員を上手く育成して戦力化していかなくてはなりません。
採用面接をしていて、多くの学生の傾向として、個性や自身を大切にしていて関心が強い、承認欲求も高いように感じます。
この点から私は「信頼関係構築」と「観察」の2点が重要と考えています。 彼らは個性を重視するため、自身に向けられた事柄に強く関心があります。
こまめにフィードバックされると信頼感が増し、その相手への貢献意欲も高くなるという特徴があります。
フィードバックするには観察が不可欠です。観察とは「見る」ではなく「観る」という字の通り、言葉だけではなく仕草や癖、口調などを鳥瞰的にみることを指します。どこが良かったか、どこを改善すべきか、good&moreをきちんと伝えることが、新卒育成には大事なプロセスになります。
いずれにしても、「見て覚える」「表情から察する」といった“阿吽(あうん)の呼吸型”とはまったく異なる、細かいコミュニケーションの徹底が重要なカギとなってきます。
まとめ
新入社員は新しいデバイスに慣れているだけではありません。
ネットを通じた沢山の情報から多様性を受け入れ、新しい価値観を組織に循環します。ぜひこの金の卵をしっかり育てていきたいと思います。