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尊敬する“あの人”の視点で考える

リーダーは、その役割や責任から、ついつい自分で何とかしようと考えてしまうもの。

そんな時は、尊敬する“あの人”の視点で考えてみよう。


4月は環境の変化が激しい時期

新年度を迎えて早くも1ヶ月が経過しました。

4月は新入社員が入社したり、既存社員が新しい部署へ異動になったりするなど、環境の変化が激しい時期でもあります。

職場でリーダーを務めるあなたも、ひょっとしたら、このゴールデンウィーク期間は骨休めの時間だったかもしれませんね。

そこで、今日のブログでは、職場でリーダーを務めるあなたが英気を養えるような思考法をご紹介したいと思います。


役割の多さや責任の重さに押し潰されそうになっていませんか?

あなたがすでにリーダーを務めて何年も経過しているのであれば、これまでの知識・経験を血肉に代え、業務をソツなくこなしているであろうと思われます。

したがって、多少の困難や調整事項などは、あなたにとって朝飯前(死語?)なのかもしれません。

しかし、あなたがもし、この4月にリーダーになったばかりの状況だとしたらどうでしょうか?・・・

スタッフであった時とは比べ、役割の多さや責任の重さに、すでに押し潰されそうになっているかもしれません。

それでも、周囲に頼りになる上司や先輩がいれば、指示を仰いだり相談したりすることもできるでしょう。

では、そのような上司や先輩がいない場合にはどうすればよいのでしょうか?


リーダーになったあなたへのお勧めの思考法

そこで私がお勧めしたいのが、「尊敬する“あの人”の視点で考える」というものです。

この場合の“あの人”とは、必ずしも近くにいる人物であるとは限りません。例えば、昔の職場の上司や、学生時代の恩師でもかまいません。

また、歴史上の人物や、ドラマやアニメの実在しない人物でもかまいません。要は「あなたにとって尊敬できる人」であることが重要なのです。

では、具体的には、どのように思考したらよいのでしょうか?  実は、全然難しいものではなく、以下の質問を自分自身に投げ掛けてみればよいのです。

「この状況において、“あの人(尊敬する人物)”だったら、どうするだろうか?」

「この状況において、“あの人(尊敬する人物)”は、どんなアドバイスをくれるだろうか?」


まとめ

この手法は、コーチがクライアントに対して行う「視点移動」という質問スキルのひとつなのですが、クライアントは“なりたい自分”になるためのロールモデル(模範)として、自分の“尊敬する人物”を描くことが多いため、コーチからのこのような質問に回答することで、しばしば納得のいく答えがみつかるのです。

今回ご紹介しているのは、この手法を自分自身に用いていることに他なりません。

あなたがリーダーとして壁に突き当たってしまった時など、ぜひ一度、実践してみてください。


( 大石 典史 メンターの詳細プロフィールはこちら )

大石 典史
大石 典史
東証一部上場企業2社を含む4社で法人営業、コンサルタント職、人事総務等を経験。現在は、銀座コーチングスクール(GCS)丸の内校代表、研修講師、パーソナルコーチを務める。国際コーチング連盟(ICF) 認定プロフェッショナルコーチ(PCC)。

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