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コロナ禍におけるワークライフ・インテグレーション

2020年新型コロナウイルスによって仕事の仕方、私生活が大きく変わり、これらの両立は1年経った今でも大きな課題となっている。

現在の仕事の仕方を検証しつつ、目指していきたいワークライフインテグレーションを考えてみたい。


ワークライフバランスとの違い

従来ワークライフバランスは仕事と私生活を両輪にたとえ、この2つのバランスを取ることで、より良い働き方を目指してきた。

しかしワークライフインテグレーションは、これらをバランスさせるのではなく、柔軟にまた統合的に捉えることで、仕事も私生活も充実させる働き方である。

従来のワークライフバランスの発展形と考えられている。


突然仕事が家にやってきた

ワークライフバランスがまだ不十分な状態で、コロナ禍により突然仕事が家の中に舞い込んできた。

“会社で仕事ときどき家”から、“家で仕事ときどき会社”に変わったのである。

弊社でも感染者を出さないため、出社を含む仕事の移動の制限をかけ、昨年春から出社率10%未満を維持している。

よって今まで対面で行っていた会議は100%電話とビデオに変わり、コミュニケーションもメールとチャットに変わった。

家族とともに過ごす点では在宅勤務はプラスに働いているが、全てがリモートに変わったことにより、一部の社員は仕事と私生活のバランスを崩すきっかけとなってしまった。


現実はかなり難しい

在宅勤務開始当初、ネットワーク、セキュリティの問題、仕事部屋がない、家族も在宅勤務、子供の自宅学習など、家で仕事をする環境が十分に整っていなかった。

またリモートによりコミュニケーションが取れず、孤独感を感じるなど、メンタル面で新たな問題も生まれた。

会社が提供するハード面は徐々に解決してきているが、メンタルなどソフト面は今でも課題が多い。

また私生活の問題は自分自身で解決せねばならず、後回しになってしまい、私生活が犠牲になるケースが多いのも現実である。


自分に合ったスタイルを探す

職種、家庭環境、家族構成などの違いによって、仕事と私生活のインテグレーションの形はさまざまである。

在宅勤務において、1日の仕事と私生活の時間配分を決めることが大事である。

どちらも予定を詰め込み過ぎない事、あえて自分の時間を確保する事、休憩時間もしかりだ。

こんなことを毎日繰り返すことにより、自分流のワークライフインテグレーションができてくるのではないか。


まとめ

アフターコロナにおいても、在宅勤務を主とした新しい仕事の仕方がスタンダードになってくると思う。

また職場においては、働き方の多様性を認め合うことも重要と考える。

こんな時代だからこそ、ワークライフインテグレーションの考え方を推進していく必要があるのではないか。

鈴木 淳也
鈴木 淳也
日系電機メーカーでハードディスクの電子回路設計エンジニアとしてスタート。その後米系大手コンピューターメーカーCompaq(現HP)で、国際調達、品質管理部門を経て、世の中の常識にチャレンジ、他社が海外に生産を移す中、日本でのPC製造を立ち上げる。その後守備範囲を製造からサプライチェーンに広げ、計画、調達、製造、受注、物流と製品供給のすべてに関わる。HP、Appleを経て、2010年に外資系医療機器メーカ(Becton Dickinson)に転職し現在に至る。  2019年9月、銀座コーチングスクールにてコーチ認定を、2020年12月キャリアコンサルタントの資格を得る。2020年8月、ホライズンを立ち上げ、兼業コーチとして、実務と現場に寄り添ったコーチとして稼働中。趣味:アマチュア無線、神社巡り

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