メンターが語る「私の人生を変えた3冊の”メンターブック”」(1)
先日の Mentor’s Salon では、「メンターが語る『私の人生を変えた3冊の”メンターブック”」というテーマで開催し、6名のメンターがこれまでの人生の中で最も影響を受けた書籍を紹介しました。
今回のブログでは、3名のメンターから紹介された書籍とその紹介内容について、ご紹介したいと思います。
砂村 義雄メンター
1)「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」
この本を読んで、自分の人生の舵を大きく切ることになった。
私は56歳の時に会社をやめ、1年後に独立起業すると決心したが、それ以前にこの本を読んでおりいたく感動した。「やるしかない」と思った。
今までの、勉強、就職、リタイヤ、という3つのステージの、伝統的な人生の考え方は古くなるという衝撃的な内容。
人生100年時代になり、学生時代に学んだ勉強を生かしきれなくなるという点や、(長生きすることにより)お金が不足すること、「やることをつくらないと、時代に取り残されますよ」という衝撃的な内容が、分析・データに基づいて書かれている。
自分も、希望すれば65歳まで会社で働き続けることができたが、「このままこういう会社で20年、30年働きたいのか」と考えたときに、「これは早めに準備をして、次のことを考えた方が良い」と思い始めたのが、この本を読んだきっかけ。
半分笑い話でよくいうのだが、この本で書かれたことを私はほぼ地でやっている。それだけ衝撃を受けた本。
今でも内容は古くなっていないと思うので、ぜひ読んでみることをお薦めしたい。
2)「さあ、才能に目覚めよう」
20年前の管理職時代、悩んでいる時に読んだ本。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
3)The HP Way
HPに勤めていたときの1995年に、当時のCEOから全社員に配られた本(CEOの手紙付き)。
当時はあまり真面目にこの内容について考えていなかったが、最近、大学院に通い始め、会社のミッション、ビジョン、バリューの重要性について学んだとき、この本を思い出して読み返した。
The Hp Way: How Bill Hewlett and I Built Our Company
鈴木 淳也メンター
1)「人生生涯小僧のこころ 大峯千日峰行者が超人的修行の末につかんだ世界」
12年前に読んだ衝撃的な本。過去に家族に不幸があって、とても落ち込んでいた時があった。ある人にこの本を紹介してもらった。
著者が千日回峰行という9年もの荒業を行った内容が書かれている。この本を読んで、「自分の苦労ってこんなものなのか」と思ったことと、心の使い方とか様々なことが、この本から学びとるというか、気付かされるというか、日々の中の生き方みたいなところに、心の奥の奥に響いた。
今の自分の仕事の仕方、世の中への関わり方、家族への接し方などに影響している。
「生きている」というよりは、「生かされている」と思うようになった。思いのチェンジのきっかけになった1冊。
2)「新幹線をつくった男 伝説のエンジニア・島秀雄物語」
昭和の時代に、新幹線をどのようにつくったのかということが、克明に時代の流れとともに描かれている。
技術的な話もあれば、政治的な話もある。実に面白い。
これは僕のエンジニアリングの魂を揺さぶったのと同時に、どういう風に新しいプロジェクトを推進していくのかという意味で、とても面白い読み物。
3)「野村ノート」
野村克也氏が書いた本。
リーダーで人と組織はこれだけ変わるということが書かれている。野村氏がコツコツとノートに書き記したこと
が描かれている。どうしたら野球選手を操縦できるのかということがリアルに書かれている。
読み物として面白いし、自分でも真似したいと思った。
大石 典史メンター
1)「孫子の兵法がわかる本」
孫子の研究の第一人者である著者が書いた本。
論語とか老師とか孫子など、はるか昔から読み継がれている古典があるが、読み継がれているということは、不変的な何か、ビジネスの要諦みたいなものがあるわけで、孫子は自分の仕事(リーダー育成など)に一番役立つだろうということで紹介したい。
そもそもは兵法書だが、それを現代ビジネスの課題解決に役立てようとチャレンジをしていて、様々なビジネスシーンに応用することができる。
「孫子の兵法」がわかる本: 「駆け引き」「段取り」「競争」……に圧倒的に強くなる!
2)「ザ・コーチ 最高の自分に出会える目標の達人ノート」
自分のコーチングの師匠の書籍。自分がプロコーチを目指すきっかけになった本で自分のバイブルになっていて何度も読み返している。
3)「運気を磨く」
私たちが日々生活している中で、スピリチュアル的に感じることとか、不思議な出来事に出くわすことがあるが、それを科学的に解明しようということに挑戦した本。
物事を肯定的に受け止めることができるようになる本。
他の3名のメンターの紹介書籍については、後日ご紹介させていただきます。