
リーダーに期待し求められているもの(前編)
有能なリーダーシップ像は数々語られています。ビジョンを明確にし、チームを一つにできる、障害があっても逃げずに対応し責任をとる・・などなど。
そしてリーダーは部下を通じて成果出すことが出来る人・・・というように、リーダーの側から定義されていることはたくさんありますが、部下がついていきたいリーダーに、期待し求められているものはなんでしょうか?
それは、信頼・思いやり・安定・希望だそうです。今日はその「信頼」と「思いやり」について・・
その1 信頼
信頼が大切・・とは当たり前過ぎるかもしれません。
信頼を表す「正直である」「誠実である」「尊敬できる」という人とともに多くの時間を過ごすことはモチベーションにも繋がります。
私の経験からいうと、チームの状態が良く成果が上がっている時は「信頼」についてチームで話し合われることがほとんどありませんでした。
反対に、なかなか成果が出なかったり、課題をたくさん抱えていたりすると、「信頼」という言葉が会話に多くなります。
それほど信頼関係を築くうえでは、人間関係が影響を与えるということになります。
では、どのようなリーダーを信頼するのでしょうか? 現場では「自分の話を聴いてくれる人」「自分を理解してくれる人」「いつも自分を見てくれている人」がベスト3だそうです。
つまり、一方的に話すだけで相手を理解しない人、自分のことばかり言う人、他ばかりを見ている人、そのような人は信頼されないということです。
私のセッションでも過去に信頼できたリーダーについてお聞きすると、「話を聴いてくれる」「気にかけてくれる」という理由を挙げられることが多いです。
ここからわかるのは、聴く力のある人、人の心を理解できる人は信頼されるということ、部下はそういう人についていきたいと思っているということです。
当たり前過ぎることではありますが、本当に実践できているでしょうか?
その2 思いやり
前述の信頼できるリーダー「自分の話を聴いてくれる人」「自分を理解してくれる人」「いつも自分を見てくれている人」は言い換えれば「上司は自分をひとりの人間として気にかけてくれている」そういった思いやりのある人を求めていると言えます。
例えば、子どもが急な発熱で仕事に来れない時の対応や気遣いといった身近なものから、Covit19のような課題に対しては、社員にとってポジティブな仕組みの構築などの「思いやり」を、大きな組織のリーダーには求められています。
また、リーダーが家族に対するような、心から気にかけてほしいと望んでいて、それができていると以下のような特徴があるそうです。
- 現在の企業にとどまる可能性が高い
- 関わりの深い顧客が大勢いる
- 生産性が著しく高い
- より多くの利益を企業にもたらしている
外資企業に長く勤務している私は、トップの交代を何度も経験しました。
振り返ってみるとどのトップもこの「思いやり」を示すことに躊躇いのない優秀な人たちでした。
社員が会社を心から愛するようになるには、会社に「心」がなくてはならないことを知っている優秀な人たちだった・・
「優秀」とは「優しさに秀でている」と書きます=「思いやり」と言えるのではないでしょうか?
まとめ
部下の期待に、あなたはどのように応えますか?もしかしたら課題解決のヒントになるかもしれません。
あなたらしく応えるお手伝いも、コーチ・メンターはさせていただきます。
次回は『リーダーに期待し求められているもの(後編)』として、安定・希望についてお話させていただきます。