
部下との会話を続かないのであれば...
リーダーに求められる重要な役割の一つに「部下との会話」があると思います。
例を挙げれば、管理職としての評価面談や、部下の将来をサポートするためのキャリア面談、さらには、近年、多くの企業で導入が始まっている「1on1ミーティング」などがあります。
どの場面でも、部下との「会話力」が大切なスキルなのではないでしょうか?
会話が続かない
過去にコーチングをさせていただいた中で、リーダーの方たちの一番の悩みが「会話が続かない」でした。
面談ごとに見てみますと、 評価面談の場合は、部下を評価するという明確な目的なあり比較的定型的な会話が可能でしょう。
キャリア面談の場合も、部下の目指す方向や会社が望む姿等を話し合う場面でもありますし会話が続かなくなることは少ないでしょう。
1on1ミーティングという場面では、どうでしょうか?
1on1ミーティングでは、基本的には、何を話してもOKとなっていますが、そうなると、途端に「何を話せばよいかわからない」「会話が続かない」「沈黙が怖い」などの悩みが多くなります。
会話が続かない原因は?
まず会話が続かない現象の多くが、 「話しづらい部下がいる」「部下の反応が悪い」「一方通行で意思疎通ができない」などが考えられますね。
その原因の多くが、「意識が自分に向いている」と言えるでしょう。
つまり、「部下の反応を気にしすぎる」「部下の話を聞いていない」「自分の意見を押し通す」 「すぐに部下に合わせようとする」などです。
このような状態では、部下との良好なコミュニケーションはできないですね。
では、どうすれば良いのでしょうか?
「好奇心を持って質問をする」
コーチングを学ぶと、認める、聴く、質問するという基本を学びます。
どれも大切なスキルですが、ここでは「質問する」に焦点を当ててみたいと思います。
コーチングでの質問は、クローズド・クエスチョンは避けるようにと学びます。
しかし、「部下との会話が続かない」という状況のなかで、いきなりオープン・クエスチョンを使うのはハードルが高いと思います。
他のコーチからは批判もありそうですが、 私は、あえて最初はクローズド・クエスチョンを使う事で、部下との距離を縮めていく事をお勧めしたいと思います。
例えば、「朝ご飯はたべた?」「食べました」「何を?」「トースト」などのように、少しでも部下の事を知ろうと努める事が良いと思います。
他にリーダーとしてできることはないでしょうか?
小説やエッセイを読もう
そもそも、人は、日ごろから他人と接触することで会話をし、そこで思考を繰り返すことで、いわゆる「会話力」を維持していると言えます。
しかしながら新型コロナ感染症が蔓延する中、リアルで人と会う機会が減り、会話が減った事により、思ったことを言葉にする事がただでさえ、困難になってはいませんか? 部下との面談も、オンラインで実施する事も多いのではないでしょうか?
そんな状況を、回避するためには、自分の考えや意見を率直に表現できるための訓練が必要になります。
頭の中で、何となく考えていることを実際に言葉にするのは、意外に大変な作業です。
その為には、日ごろから会話力の基本となる言語力を鍛えておくことが効果的だと思います。
その為の方法の一つに、読書を勧めしたいと思います。
読書の効用は色々ありますが、この場合は、表現力が学べるという事ではないでしょうか?
本に書かれている様々な表現力をインプットしておくことで、自身が会話をする時に流用できると思います。
そういうった意味では、あえてビジネス書よりも、小説やエッセイなどの方が多くの表現力を学べると思っています。
以上、「部下との会話が続かない」というテーマで、その原因とその対策としての提案を書かせていただきましたが、参考になったでしょうか?
なにより、リーダーが前向きに物事を捉えて、部下と真摯に向き合う事が大切だと思います。
もしも同様の悩みをお持ちなら、ぜひ経験豊富なメンターに相談してみてはいかがでしょうか?