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ジョブ型雇用時代でアラフィフ世代は苦難に?

2021/11/16の日経新聞13面(インサイドアウト)で、「もらいすぎ中高年に包囲網」という記事があった。

あらゆる仕事の報酬を調べて統計データとして提供するサービスが伸びているとのこと。

誰が、このサービスを買うのか?それは大企業も含めた企業さん。

年功序列によって、割高な給料をもらっている社員を炙り出していくようだ。


もらいすぎ中高年?

記事によると、「賃金テーブルに年功の色が残っていると若手の意欲は高まらず、外部の優秀な人材も引き寄せられない」から始まっている。

人事コンサル会社の調査でも、以前はヘッドハンティングしたい上級管理職の賃金相場を調べるニーズが高かったが、ここ1〜2年は賃金体系の刷新にデータを活用する企業が増えているようだ。

特に、米国に比べ45歳〜55歳の給与水準で、日本は高いというデータも。

その背景には、年功序列による賃金体系の維持と、部下がいない管理職ポストの「もらいすぎ」があるとのこと。


45歳定年説

そこで思い出されるのが、少し前に話題になった45歳定年説。いろんな受け取り方があると思うが、個人的にはいい発想だと思う。

45歳というと人生の約半分。残りの人生の選択肢がグッと増えるばかりか、企業で学ぶ姿勢が強化され、仕事へのやりがいは増すのではないかと考えている。

更に、45歳を定年とした企業は、社員のセカンドライフをサポートする仕組みが充実してくることが予想される。

なぜなら、その仕組みがあるかどうかで、若手がその会社を選ぶ時代が来ることが想像できるから。


自分を振り返ると

自分を振り返ると、46歳で26年勤めた会社を退職した。

定年制があるわけではないが、やりがいのありかに疑問を持った時期だった。

同期の誰よりも順調に出世してきて、製品開発、設計業務改善、事業企画、販売推進、課題推進、営業と事業の中心となる様々な部門でマネジメントを経験させてもらった。

その先が見えなくなってしまったことも、退職を決意した要因の一つだった。


50代以降の生き方を考える時代

人生100年を考えることは、ただのブームではなかった。

確実に社会は変化していて、「働き方」と、ひとくくりでは言えないくらいのことがどんどん変わっていく。

今のアラフォー世代、40代にとって、この先の人生はどうなるかわからない。

自分の気持ちの変化さえ、予想できない。

だからこそ、どうなっても生き抜く強さと、しなやかさを備えておく必要があり、常に変化の中で、自分らしく生きること、生き方を考えておかなければならない。


まとめ

日経新聞の記事「もらいすぎ中高年に包囲網」から、アラフォー、アラフィフ世代が、「今、考えるべき自分の人生」が見えてくる。

年功序列、終身雇用は本当に終わる。そう思って、準備をしておかなければ、「夢の定年後の生活」は一生やってこないだろう。



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川上 信
川上 信
財閥系企業で製品開発リーダーや、事業本部での企画課長、本社営業部門の営業マネジャーなどを務める。社内で1on1ミーティングを実施し、部下の課長職の著しい成長を実感。 趣味はアウトドアとガーデニング。

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