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観察力を養う

日常においても仕事においても物事を観察し変化に気が付く事はリーダーとして仕事に役立つ新しい情報を入手するだけで無く、メンバーの心情をとらえるためにも必要なことだと言えるでしょう。

リーダーとして観察するとはどいう事かを考えてみたいと思います。


観察とは

観察とは、物事の様相をありのままにくわしく見極め、そこにある種々の事情を知ることと辞書になります。

ただ漠然と物事を眺めるのではなく積極的に情報を収集し変化をとらえる事だと考えています。

リーダーとして観察を行う対象は様々にありますが大きく3つにわけることが出来そうです。

  1. 物事(環境・テクノロジー・場)に対すること
  2. 人に対すること
  3. 自分自身に対すること

大きくわけた3つの中でも、特に人に対する観察はリーダーとしてチームをまとめ成果をあげるために必要不可欠な要素となります。

会社の中では、部下や同僚、上司や他部署のメンバーなどが観察の対象となります。

人に対して、

  • 「どのような思いを持っているのか?」
  • 「どんなことを考えて仕事をしているのか?」
  • 「どんな人なのか?」

と言った疑問を持つことから観察の対象として考えることができます。


観察しているつもり

我々は普段何気なく物事をみているため見ているようで見ていないことが多くあります。

これは心理的盲点=スコトーマと言われ、見えてはいるけど、見えていない状況をさします。

日頃から膨大な情報に晒されているため情報を選別し、取捨選択しているのです。

例えば、すぐ近くにある探し物が目に入らず見つからないという経験などはその1例と言えます。

観察する点では絵画鑑賞などの例も興味深い結果があります。

美術館に訪れる人々が一枚の絵を鑑賞する時間は平均で数十秒だと言われています。

むしろ絵を見るよりも説明文を読んでいる時間の方が長いなんて事もあるそうです。

見た気分になっているだけで本当には見れてはいないのです。


観察力を高めるには

観察においてその力を高めるには、どのような方法があるでしょうか?

観察力を高めるためには、他者や日常の出来事に興味を持つことや変化に着目することが必要です。アンテナを張り巡らし感度を上げてとらえることから始めるのです。

同時にその捉えた変化や事柄をアウトプットする事も必要です。

ニューヨーク近代美術館で開発されたVTS(Visual Thinking Strategies)と言われる対話型鑑賞法があります。

これは絵画を見て、描かれていることについて対話をすることでより絵画に対する理解が深まるという手法ですが、これは様々な場面で応用できると思います。


リーダーとして観察力を養う事で、小さな変化も捉え、チームをより良い形へと導けるような力を発揮して欲しいと思います。

田邊 紀彦
田邊 紀彦
オムロンフィールドエンジニアリング(株)、日本エリクソン(株)などを経て、エス・アンド・アイ(株)で、SE組織全体の責任者(システム本部 本部長、インテグレテッドソリューション副本部長)を務める。 組織運営の経験から何よりも人が重要であると実感、組織に縛られずに多くのビジネスマンを支援するために2020年プロコーチとして独立して活動中。

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