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自分のことが見えていますか?

本年もよろしくお願いします。 今年も読んでくださる誰かにとっての、何かの気づきになるようにと思いながら出稿させて頂きます。

年末年始に、これまでメンターとして携わった相談事例や勉強して学んだことなどを振り返りました。

それぞれの相談内容に対して、どれほどまでにクライアントの方々のお話に真摯に耳を傾けることができていたのか? そして、改めて「傾聴」という、聞き古されて久しい言葉が浮かんできました。

傾聴については、皆さんにとっても真新しい言葉ではないですね。

しかし、今回いくつかの文献を読む中で、改めて考えさせられることがありました。一緒に考えてみましょう。


あらめて問い直す、効果的な「傾聴」

「傾聴」を辞書で調べると、「耳を傾けて聞く。注意深く熱心に聞くこと。」う〜ん、さっぱりわかりません。

傾聴に優れた人を、ある文献を基に解釈すると、以下の4点になるそうです。

  1. 話し手に新たな発見や気づきを促すような質問を、定期的に投げかけられる人。
  2. 話し手が心理的な安全性を抱き、信頼感を抱きながら話ができるように促せる人。
  3. 話し手とスムーズなフィードバックができ、協調的、創造的な「会話」を築ける人。
  4. 先ず話を受け止め、話し手との信頼関係を築くための提案をフランクに返すことができる人。

これらをまとめると、「相手の立場に立ち、自分の視点からだけではなく、相手の視点から物事を見る能力を持つこと」と言えます。

そして、具体的なアクションに移すためには、相手の話をしっかりと認識すること。言葉だけでなく、感情や態度なども含め認識することで、敬意を示す。

そして、しっかりと咀嚼して、聴き手としてキャッチすること。聴いたことを記憶するのではなく、咀嚼することが大事です。

最後に、その咀嚼したことを相手へ伝わるように応答すること。言葉だけでなく、表情や仕草などの非言語の応答も含め、受けたボールを投げ返すイメージです。


I(アイ)メッセージで伝える自己開示の効果

このような効果的な傾聴を行う上で、Iメッセージで伝えることを心がけています。

Iメッセージとは、「私」を主語にして相手の行動を促すメッセージです。

相手の行動によって、私自身がどのように感じるのかを、言葉で具体的に表現し、私の期待や思いを素直な気持ちで伝えること。

信頼に基づく円滑なコミュニケーションを図るテクニックです。 このIメッセージですが、その根底にあるのは自己開示です。

自分が感じていること、期待していることを見つめ、素直に伝えるのです。

この自己開示こそ、良好なコミュニケーションの原点であり、要だと言えます。

まずは傾聴する側が自らをオープンにして、相手の話を受け止める環境を築く。Iメッセージの大切さは、心理学で学ぶ基本であり、永遠のテーマなのです。


リーダーは他人からの期待に応えるために

最近、若い方々と話す機会が増えてきました。皆さん職業は違いますが、目標に向けて奮闘する話を聴き、最近の若者はしっかりしているなあと感じることが多いです。

先日リーダーシップについて質問されました。リーダーとして心がけることは?と。

シンプルにして、難しい質問ですが、私の経験を基に、「人からの期待に応えるために、役割を演じること。」と伝えました。

演じると言うと自分を見失うようで不安に思うかもしれません。

でも、リーダーとは与えられた役割であり、本来の自分かどうかは二の次。

だから、責任を全うするために演じるものと考えます。

そして、人と関わるリーダーに求められるのは傾聴であり、自己開示できる度量であり、そして思いを伝えるIメッセージのテクニックだと考えます。


まとめ

私の甥が新転地で新たなキャリアを歩み始めました。経営者と共に事業の拡大に臨み始めました。

今後ますますリーダーとして成長していくことを念じ、リーダーに求められるコミュニケーションとして、傾聴について書きました。

同じようにチャレンジする皆さんにとっても、新たな気づきになれば幸いです。

私も一人でも多くの方々のお役に立てるよう、今年も大いに楽しんで行きます!

江島 慈明
江島 慈明
石川島播磨重工業、ジョンソン・エンド・ジョンション、ファイザーなどを経て、現在は、現在は日系製薬企業にて、アジア諸国での新規事業創出、ライセンスビジネスモデルの構築に従事。GCS認定コーチ、日本メンタルヘルス協会 公認カウンセラー 趣味:サイクリング(週末60km超のサイクリングが楽しみ)、高校野球観戦(自身も高校野球経験者)

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