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幸福は自分が決めるもの

いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます。

今回は、「幸福」について書かせて頂きます。なんだか突然感がありますね。昨今の揺れ動く世界情勢や近しい人が手術を受けることになったなど、生きると言うことについて考えることが多く、今回のテーマにしました。

「自分はラッキーだな〜」と思って感じる幸福と、「あなたは容姿も良くて、いい生活をしていて幸せだね」と言われて感じる幸福。前者は、自分に基準を置いた幸福感。後者は、他人の基準に合わせた幸福感。さて、幸福って、一体どんなものなのでしょう?


誤解されている幸福感

皆さんが幸福を感じるのは、どのような時ですか? 何かを達成した時、やり遂げた時、美味しいものを食べている時、面白おかしく友達や家族とおしゃべりしている時。確かに、幸せを感じる場面です。

一方、良くない状況では幸福を感じられないのでしょうか?例えば、商談がうまくまとまらなかった時、チームマネジメントがうまく出来なかった時など。前述の幸せを感じる場面と比較すると、不幸さえ感じる場面でしょう。

しかし、これらは本当に不幸せなことでしょうか?むしろ、うまくいかない状況や環境を、更に学び、成長するきっかけと捉えられないでしょうか?

幸福とは、達成すべき「目的」だけではなく、むしろ「手段」だと考えたい。そう思うのです。


あなたの落ち込みグセは、受け止め方の問題かも!

ちょっと堅い話になります。心理学にABC理論と言う考えがあります。臨床心理学者 A. エリスによって考案された論理療法にある理論です。

ABC理論とは、悩みの原因は、「出来事」そのものにあるのではなく、その出来事の「受け取り方」にある、と言う考えです。AとはAffairs(出来事)、BはBelief(受け止め方)、そしてCはConsequence(結果・反応)を表し、Bの受け止め方次第で、感情や行動の違いが良くも悪くも変わると考えます。

例えば、会社をリストラされたと言う出来事(A)を、「うわー、最悪だ。自分なんて価値のない存在だ。」と捉えるか(B)、それとも、「やった!違う経験をするチャンスだ。まだまだ、自分の可能性を広げることができる!」と捉えるか(B)。それぞれの捉え方(B)によって、反応や行動(C)は変わってきますよね?

この捉え方、考え方を「手段」と捉えるなら、この手段にこそ幸福はあるのではないかと思うのです。その手段を尽くした先に、後々、追いてくるものが結果だと思うのです。


大人は一人でも生きられる

先日、心理カウンセリングのセミナーに参加しました。そこで上述のABC理論を基に、自立について考える機会がありました。

大人としての自立として、「自分の方向性は自分で決める」と言う話がありました。ABC理論で言うBelief(受け止め方)です。自分らしい受け止め方を見つけること。他人の目線で見るのではなく、また、誰かに選んでもらうのでもなく、自分の受け止め方を自ら選択する。

この自立した考え方こそ、本当の幸福だと思うのです。だから、幸福とはたどり着く先にある目的ではなく、たどり着くまでの手段、過程のことではないかと。


まとめ

随分前のことですが、留学を理由に勤めていた会社を退職する際、先輩社員から「裏切り者」と呼ばれました。敢えて言うなら、護送船団に乗っている人には、私は裏切り者に見えたのでしょう。自分の人生を自分で選択しているだけなのに、なぜ?

はい!この経験も、その後の私には貴重な経験となりました。「そんな視野の狭い同僚と働かなくなってよかった。自分はもっと視野を広げよう。」と思い直しました。今となっては、その先輩に感謝の思いすら覚えます。私なりのBelief(受け止め方)です!

幸福は、遠い未来にある壮大なものではなく、身近にあるものです。日常に目を向け、小さな出来事に気付き、しっかりと受け止めましょう。日常の小さな幸福感と感謝の思いの先に、きっと大きな結果が訪れると信じて。


江島 慈明
江島 慈明
石川島播磨重工業、ジョンソン・エンド・ジョンション、ファイザーなどを経て、現在は、現在は日系製薬企業にて、アジア諸国での新規事業創出、ライセンスビジネスモデルの構築に従事。GCS認定コーチ、日本メンタルヘルス協会 公認カウンセラー 趣味:サイクリング(週末60km超のサイクリングが楽しみ)、高校野球観戦(自身も高校野球経験者)

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