
相手の心の扉を開ける方法
Biz Mentorの「メンター紹介」にも挙げていますが、私は神社へお参りすることが好きです。
現在はコロナ禍ということもありますが、地元にある複数の神社を毎月お参りすることがひとつの楽しみになっています。
これに拍車をかけているのが、年初から学んでいる『古事記』です。
行きたい神社の祭神を下調べし、『古事記』の中に登場する神々に照らし合わせてみると、お参り自体がフィールドワークのような性質を持ちはじめ、とても味わい深いものになります。
今日のブログでは、その『古事記』の一節から、現代にも適用できそうな「相手の心の扉を開ける方法」について考えてみたいと思います。
「天岩戸(あまのいわと)神話」とは?
「天岩戸(あまのいわと)神話」をご存知でしょうか? 初めて耳にする、という方に簡単にご紹介しておきます。
神話の時代、高天原(たかあまはら)という世界に、天照大御神(あまてらすおおみかみ)やその弟神の須佐之男命(すさのおのみこと)など、多くの神々が住んでいました。
この須佐之男命は、手のつけられない暴れん坊で、その傍若無人さにお怒りになった天照大御神が「天岩戸」という洞窟に隠れてしまったというお話です。
天照大御神は太陽の神様ですから、洞窟に隠れてしまえば世界は真っ暗になってしまいます。
食べ物が育たない、皆が病気になってしまうことを心配した八百万(やおよろず)の神々は、天照大御神に洞窟から出て来てもらおうと相談し、様々な試みを行いますが、なかなか上手くいきません。
そこで神々が最終的に採った手段というものが、天岩戸の前で飲めや歌えのどんちゃん騒ぎをするというものでした(この辺りが人間っぽい印象を受けます)。
天照大御神にしてみれば、「外は真っ暗で皆困っているはずなのに、皆が楽しそうに騒いでいるのはどうしたことか?」と不思議に思い、岩戸の扉を少し開けたのです。
その隙をついて、思兼神(おもいかねのかみ)や手力男命(たぢからをのみこと)が扉を開け放ち、無事、天照大御神を岩戸から引き出すことができた、というものです。
相手の心の扉は相手しか開けられない
この神話は、私たちの生き方に多くの示唆を与えてくれているように感じます。
特に「人間関係のあり方」に当てはめてみるとどうでしょうか?
相手の心の扉は相手しか開けられない
こちらから強引に相手の心の扉を開けることはできない。
言い換えれば、環境や状況が整えば、相手は自分から扉を開けるということです。
相手が心の扉を閉じてしまっているような時は、開けたくなる環境や状況をつくることが大切ということになるのではないでしょうか。
まとめ
話が飛躍してしますが、ロシアが行ったウクライナ侵攻にも同じようなことが当てはまるような気がします。
そのような強硬政策を行って、ウクライナの人々がロシアの思惑通りになると思っているのでしょうか?
そこまで行かずとも、私たちリーダーが、心の扉を開かないメンバーにできることがあるとしたら、まずは「相手が開けたくなる環境や状況をつくる」ことに注力してみても良いかもしれません。