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仕事のやりがいは自分でつくれる

GW明けどのようにお過ごしでしょうか。 やりがいをもって仕事に臨まれていますか。

やりがいにはいろいろな要素がありますが、自分で仕事のやりがいを作るという方法(ジョブ・クラフティング)もあります。

今回は「ジョブ・クラフティング」について、お伝えします。


仕事を"手づくり"する

ジョブ・クラフティングは、米国イエール大学ビジネススクールのエイミー・レズネスキー教授とミシガン大学のジェーン・E・ダットン名誉教授が2001年に提唱したもの。

一人ひとりが主体的に仕事に関わることで、仕事に喜びややりがいを作り出していくことができるという考え方です。

クラフト(craft)は,工芸、手工業、手作りの意味。craft beer はお馴染みですね。 仕事にそれぞれの工夫、ひと手間を加えるという感じでしょうか。

ジョブ・クラフティングを行う3つのアプローチをご紹介します。私の30歳代社内報担当だった頃の経験談も添えさせていただきました。


1.仕事の意義を認識する

その仕事を何のためのものかととらえているか、ということです。

やれと言われているからやっているではまさに「やらされ感」しかありません。

目的地を知らないで歩いている、さまよっているようなものです。 自分自身で仕事の目的を認識する、定義することが大事です。

「この仕事は何のためにやっているのだろうか」

「このことで誰が喜んでくれるだろうか」

そのように自分自身に問いかけることで、自分の仕事の意義を見出しやすくなります。

社内報の担当になったころは、「社内報は、会社で起きた出来事を伝える仕事」だと認識していました。

いつからか「社内報は、経営の方針、会社の方向性を社員に正しく理解してもらうもの、社員の頑張りや考えを共有するもの、社員に教養を提供するもの」というようにとらえ直すようになりました。

自分の仕事は、とても大切なものだと感じられました。


2.仕事を工夫する

とにかくマニュアル通りにやる、前任者がやっていた通りにやる、というだけでは面白みを感じません。

人にはそれぞれの強みややりたいことがあるはずです。きっと「もっといいやり方」もあるでしょう。まず自分の頭で考えることです。

何かしら「自分ならではの工夫」を織り込んでいく。それは小さなものでもよいのです。

そして「自分の仕事」にしていく。 私は、社内報担当として「毎月一つの新商品、新工夫を入れる」と決めました。

大きな企画のこともありましたが、見出しのフォントを変えただけという簡単なものもありました。

それでも今月はこれをやった、という実感が残ります。「自分の仕事をしている」という手ごたえがありました。

そして、「毎月の新工夫」は自分自身で決めた目標です。目標を自分で決めること自体も、仕事の工夫のひとつですし、やりがいにつながる重要な要素です。


3.よりよい人間関係を築く

仕事はひとりではできません。よい人間関係を築ければ、仕事のやりがいも得られます。

そのためのポイントは、「リスペクトする」「立場ではなくパートナーだと考える」ことです。

上司や顧客には丁寧に対応するのに、部下や仕入れ先には横柄に接している。

そういうことでは表面的な仕事関係はできても、良好な人間関係は生まれません。

どの人も大切な存在だと考えて、リスペクトする。立場で判断するのではなく、この仕事を成立させるのに必要なパートナーだと考えて接する。

したがって、自分も相手の役に立ちたいと考え行動するし、必要なことは堂々と求めていく。

そういう関係が築けるといいですね。 社内報は、完全に社内で内製していました。

デザイン部門、印刷部門、各部門の編集委員、そしてチームメンバー、多くの人たちの協力のおかげで今月も社内報ができたという感触を毎月味わっていました。

当時の私のふるまいにはまったく自信が持てませんが、デザイン部門の人から「社内報の表紙のデザインは楽しい」と言われたのはとても嬉しかったです。


まとめ

やりがいがもてない、仕事がつまらない、と感じることには複雑な要因もあるでしょう。

とは言え、もし自分の工夫次第で少しでも仕事にやりがいが作れるのであれば、試してみないのはもったいないのではないでしょうか。


吉森 浩一
吉森 浩一
パナソニックグループでビジネスキャリアをスタートし、その後、大企業など4社で人事部長を務める。自ら企画したアフターファイブの社内勉強会にはいつも数十名が参加。趣味は、卓球・ゴルフ・読書・妻とのウォーキング。

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