遠山の目付け 〜あえて一点を見ず
仕事をしていて上司から、「木をみて森を見ず」になってないか?と言われることがないでしょうか?
そんなことはわかっているけど、目の前の細かい仕事は誰がやるのよ!って言いたくなりますよね。私自身もそんなことを言われて反発した記憶があります。
そのことわざに似て非なる言葉「遠山の目付け」について書いてみました。
目先の仕事は忙しいのだ!
このブログを読んでいただいている皆様は、日々の業務や日常に追われているという方が多いのではないでしょうか。
私は以前営業職を長くやっていましたが、当然月々の売上予算があり、毎日対面するお客様の信頼(受注)を勝ち取ろうと奮闘していました。
ややもすると、その月やその日の売上を優先してしまうこともありました。
当然その反動があったり、信頼関係を損なう危険もはらんでいたのですが、まずは今日のメシだったわけです。
上司から「目先にとらわれすぎないように」と言われても、森は木からできてるんだから、という思いもあるわけです。
敵は前からだけではない
話は変わりますが、私は40過ぎてから剣道を始めました。
現在は居合道中心に稽古をしてますが、教えられる言葉に「遠山の目付け」というものがあります。
これは、目の前の敵に相対した際、相手の一点だけを集中してみるのではなく、視線をあたかも遠くの山々を見ているかの如く保ちます。
真剣をもって目の前の敵と相対するときも、横から別の敵が切り込んでくることもあるわけです。
眼前の敵だけを集中してみていれば、横の敵には対応できません。そこで、あえて遠くの山を見るが如く、遠山の目付けを教えられます。
身近な例で言えば、自転車に乗っている状況にも似ています。運転中はあらゆる方向からやってくる可能性のあるリスクに目配せをしますね。一点を凝視していることはありません。
少し遠目にしておくと、全体が見やすく、予期せぬ危機に初動を素早くとれるようになれます。
視点の意識
翻って忙しい仕事の中ではどうでしょうか。
個々の業務に集中することは大切なことですが、同時に遠山の目付けを意識しておくことで迅速な初動やリスク管理になるのではないでしょうか。
また、目の前の事(木)に集中しつつも、高所に視点を移して大きな流れ(森)を理解することも大切ですね。
つまり、「木を見て森を見ず」にならないように、同時に「遠山の目付け」を意識するっていうとろこでしょうか。みなさんはどうお感じになりましたか?
まとめ
時に意識的にその場から離れて自分の立ち位置や視線の先を考えると違った景色が見えることもあります。
居合や剣道とちがって、リアルな仕事や私生活のなかで視線が今どこにあるのかを一人で意識することは容易いことではありません。
メンターコーチを利用するのも一考に値するのではないでしょうか。