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リーダーの心得

「たった1つ、リーダーの心得を挙げるとすれば?」 と問われたとき、あなたはどのような答えが浮かびますか?

部下を引っ張る統率力でしょうか? あるいは、部下に見せる頼もしい背中?

…ここには、リーダーの数だけが答えがあるようにも思います。

先日、フォロー先のとある組織で、先輩リーダーが後輩リーダーにこの「心得」を教えている場面に出くわしました。

こんな“リーダー像”もあるのか…と気づきを得たので、皆さんにもシェアしたいと思います。


なんとも頼りない・後輩リーダーMさん

後輩リーダーのMさんは、この春の人事異動で、新チームのリーダーを任されました。

もっとも、Mさん、立場上は「リーダー」ですが、新チームが取り組む業務の経験は浅く、これまでリーダーを務めた経験もありません。

そのため、最初のうちは慣れない業務に時間を要し、部下からは指示を求める声が相次ぎ、どう対処したらよいかも分からない様子。

土日返上で業務に取り組むも、挙句の果てには、Mさんのせいで部下の業務に支障を来しているとクレームが出る始末。

こればかりは、Mさんも途方に暮れてしまいました。


経験豊富な先輩リーダー・Iさん

こんなMさんを見守り、折を見てフォローしていたのが、先輩リーダーのIさんです。 Iさんは、Mさん率いる新チームを含めた全チームを統括するリーダー。

Mさんよりも何年も先輩で、知識や経験も豊富。 その統率力で全チームを引っ張っていくので、何か困ったことが起きると、Mさんの部下を含めてみんなから頼りにされていました。

Iさんは、当初、右も左も分からないMさんに、1つ1つの業務について具体的な指示や助言を与えていました。

しかし、それでも色んなことがありすぎて、途方に暮れてしまったMさん。 そんなMさんを見兼ねて、Iさんは、次の言葉を投げかけました。

「リーダーが心得ておくべきことは、たった1つ。 分からないことは、部下や周りに質問して教えてもらうことだよ。」

リーダーだからといって全てを知っているわけではなく、分からないことがあるのは当然。

それなら、それをよく知る部下や周りに教えてもらえばよい。 部下や周りも分からなければ、一緒に知恵を出し合えばよい。

それができるのが「リーダー」だよ、とIさんは伝えたのです。


まとめ

「リーダー」というと、とかく皆を引っ張る人というイメージが先行しがちですが、 Iさんに言わせれば、必ずしもその必要はないようです。

分からないことは「分からない」と認め、部下や周りを巻き込んでいくことで、チーム一丸となって業務に取り組むことができるからです。

実際、この助言を受けてからのMさんは、部下や周りに助けてもらいながら、自らの判断力を発揮してチームを引っ張れるようになってきました。

Iさんによるリーダーの「心得」。 皆さんの“リーダー像”からは、受け入れることができますか?


飯塚 予始子
飯塚 予始子
弁護士。東京大学大学院法学政治学研究科(法曹養成専攻)卒業後、日本司法支援センター(法テラス)のスタッフ弁護士を経て、現在は弁護士法人 丸の内ソレイユ法律事務所に所属する。夫婦や親子の問題、相続・事業承継などの家事事件が専門。ハラスメント問題やコーチ・カウンセラー業界の法律問題、外国人問題なども数多く取り扱う。趣味は、寝ること、こたつに入ってみかんを食べながら海外ドラマを見ること。

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