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1on1における心理的安全性の確保とは

社内1on1や社内コーチングにおいて、心理的安全性の確保が、そのセッションの出来栄えを大きく左右すると感じている。

特に社内のように、利害関係があり、既に仕事上の関係が成立されていると、心理的安全性のレベルが既に存在しており、それをセッションの中だけで改善することは難しくなる。

故に日々の関係構築が重要となる。


心理的安全性とは

ハーバード大学教授エイミー・エドモンドソンにより、1999年「チームにおいて、『他のメンバーが自分の発言を拒絶したり、罰をあたえたりしない』という確信を持っている状態。

対人関係にリスクのある行動をとったとしても、メンバーが互いに安心感を共有できている状態」と定義している。

では、1on1やコーチングと心理的安全性の関係は。

職場における1on1やコーチングは、このチームの中における上司部下の関係や、利害関係者である可能性が高い。

故に、社内でのコーチとクライアントの1対1の関係は、このチームでの心理的安全性の内側にあり、その有無やレベル感が大きく影響すると考えている。


安心して話してもらう前提は

まずは1on1やコーチングをする前の、普段の接し方が極めて重要なのは言うまでもない。

部下は上司の一挙手一投足を全て見ていると思って、まず間違えない。

過去の言動や行動から、その上司はいま信用できるのか見定められている。

また将来に向けて、その上司は信頼に値する人か判断されている。

また上司も部下の行動を、同様に見定めている。

この双方の想いが社内おける上司と部下の間の関係構築のベースとなり、少なくとも上司側は部下から信頼されている存在である必要がある。


自己開示をする

部下はオープンに全てをさらけ出す準備があるのに、上司がガチガチに守りを固めていたらどうだろうか。

ポジション的に優位な上司であればあるほど、その守りを解かないと、部下と同じ土俵には立てない。

全ての武器を捨て、丸腰で、真剣に相手の前に立つ。

それは言い換えると、相手に弱い自分も含め全てさらけ出し、常にオープンであることを示すことであり、それが実現できると上司は部下に安心感を与えることができる。

部下から見れば、上司が話したくないような内容まで、自分を開示してくれれば、ここまで話しをしてくれたのであれば、自分も話そうかと言う気になってくる。

故に自己開示は、相手と同じレベル感に立つ上で、有効な手段のひとつと言える。


まとめ

心理的安全性の確保は、特に社内1on1やコーチングを行う上で重要だが、セッションの時に簡単に構築できるものではない。

日々の仕事の上で構築された信頼関係があって、初めてオープンで話しやすい環境が実現できる。

そのためにも、チームやそのメンバーとの関係構築を怠ってはならない。

鈴木 淳也
鈴木 淳也
日系電機メーカーでハードディスクの電子回路設計エンジニアとしてスタート。その後米系大手コンピューターメーカーCompaq(現HP)で、国際調達、品質管理部門を経て、世の中の常識にチャレンジ、他社が海外に生産を移す中、日本でのPC製造を立ち上げる。その後守備範囲を製造からサプライチェーンに広げ、計画、調達、製造、受注、物流と製品供給のすべてに関わる。HP、Appleを経て、2010年に外資系医療機器メーカ(Becton Dickinson)に転職し現在に至る。  2019年9月、銀座コーチングスクールにてコーチ認定を、2020年12月キャリアコンサルタントの資格を得る。2020年8月、ホライズンを立ち上げ、兼業コーチとして、実務と現場に寄り添ったコーチとして稼働中。趣味:アマチュア無線、神社巡り

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