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あなたの秘伝はなんですか?

私事ですが、3年ほど前に剣道から転向して居合道を始めました。

しかし、なかなか稽古していても上達が遅く、いろいろと理由を考えるうち、仕事でもこんなことがあるなと思い、ブログに書いてみました。


居合の秘伝

日本古来の武道である居合は鎌倉時代を起源にするとも言われていますが、その内容を記録した書物はあまりないようです。

基本的には口頭伝授(秘伝)されており、記録として文書で伝承しなかったのです。

文字が書けなかったのではなく、秘密にしておかないと、いざ戦いとなれば手の内を知られいれば不利になり、それはすなわち死を意味するからです。


仕事の秘伝?

会社で仕事をしていると、時折”秘伝”を持っている人がいます(笑)。

記録しないどころか説明もしない。

現在はマニュアル化して仕事を標準化するとか、パターン化してコンピューターにやらせることが増えてきました。

しかしなお、無意識の中で自分の仕事に関してオープンにしない気持ちが働くことがないでしょうか。

昔の武士なら手の内を知られると負ける、という恐れと同じなのかもしれません。


エンゲージメントと秘伝

さて、各社でエンゲージメントの改善を求めて、1on1を導入したり、その検討を始めている会社や組織が増えています。

しかし、個々人が”秘伝”を抱えたままでは、相手への牽制になっても、心理的な安全とは逆の状態です。

私は毎週居合の稽古をしていますが、なかなか上達できません。

師匠から指摘されることが翌週には忘れている(歳のせい?)という問題と、師匠がもつ秘伝の説明書がないからかと思い始めました。

指導内容は細かく紙に書いてくださいと師匠には言えませんが、自らのミスや受けた指摘は文字に落としていくようにしました。

今後は師匠や他のメンバーと共有し、それを他のメンバーが追記したり補足することで、居合を学ぶ全員がより安心して課題を認識し、成長が促進されるのではないかと感じています。


自己開示の秘伝

みなさんの仕事の中ではいかがですか?

”秘伝”はもってないと思っていても、実際には他人から見ると秘伝になってるものがないですか?

上司・部下に文句を言うよりも、まずは自分で秘伝にしてしまっているものを探り、それを自己開示することであなた自身や周りが変わるかもしれません。

あなたの秘伝はなんですか?


まとめ

私も20代の頃は、先輩には怖くて近づけないオーラを感じていました。

今から思えば、何か秘伝をもっているように思わせることでチームの秩序を保っていたのでしょう。

流石に最近は部下に迎合するような上司も出るほどですが、いずれも1on1がエンゲージメント向上に役立つ前提にはなりえないと思います。

私は、まずは自らを自己開示できるよう修行を続けたいと思っている今日この頃です。

さ、来年の今頃は居合がどれだけ上達してるかな〜?

森谷 均
森谷 均
ノエビアの台湾法人、米国法人の社長を務める。その後、外資系化粧品会社の日本法人立ち上げなどに加わるなど化粧品業界で幅広く活動。若手リーダーの夢や目標に並走することに喜びを感じている。趣味は、居合道・剣道・映画鑑賞・日曜大工。

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