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「自省録」との出会い

皆さんは、「自省録」と言う本をご存知でしょうか?

ローマ皇帝で五賢帝の一人、マルクス・アウレリウス・アントニヌスが書いた哲学書と言われています。

私がこの本の事を知ったのは、恥ずかしながら、TVドラマからです。

ご存知の方も多いと思いますが、俳優の菅田将暉さん主演の「ミステリと言う勿れ」とう連続ドラマでした。

様々な事件に巻き込まれる主人公が出会う謎の美女が数々の暗号を示すのですが、その暗号の引用先が、自省録と言う本でした。

そんな自省録と言う本に興味を持って、実際に手に取ってみたところ、これからの時代を担うリーダー達にとって参考になるのではと思い、その中の1節をご紹介してみたいと思います。


自分の力でまっすぐに立て

ふと目に留まった、一節に「自分の力でまっすぐに立て」という章があります。

そこにはこうあります。

「いかに行動すべきか。何ごとも衝動的に行動するな、利己的な考えから行動するな、慎重さなしに行動するな、恐れを抱いて行動するな。自分の考えを飾り立てるな、余計な発言や不必要な行動をするな。(中略)快活に振る舞え。他人の助けも、他人があたえてくれる平静も必要としないこと。自分の力でまっすぐに立て。他人の力で立たせてもらうな。(3-5)」と書かれています。

(「超訳 自省録」マルクス・アウレリウス エッセンシャル版  佐藤けんいち編訳 ディスカバー・トゥエンティワン) まさに、私が普段から広めていきたいと思っている、「自律型人財育成」に通じるものを感じました。


自立と自律の違いは

さて、自立と自律の違いは何でしょうか?

どちらも読み方は同じですが、まったく異なります。

それぞれの意味を辞書で調べますと、「自立」とは、「他の助けや支配なしに自分一人の力だけで物事を行うこと。ひとりだち」とあります。

他の力に頼らず、自分のことは自分でするという事ですね。

つまり、毎朝、家の人に起こされなくても自分で起きるとか、部屋の片づけを自分でするなどという基本的な事ではないでしょうか?

一方、「自律」とは、「他からの支配や助力を受けず、自分の行動を自分の立てた規律に従って正しく 規制すること」とあります。

つまり自分自身をコントロールし、自分自身をマネジメントするという事で、自分に厳しく正しい判断や行動が求められるという事だと思います。


リーダーに必要な、「自律」という心構え

さて、皆さんは、いかがでしょうか?自律的に行動出来ているでしょうか?

私は、人とうまく関わっていくためには、自分の気持ちをコントロールする力が必要だと思っています。

自分の考えを主張することも大事ですが、同時に周りの人のことを考えて、我慢することや、相手や周りの人がいやな気持にならないように、言い方や行動の仕方を工夫する ことも必要でしょう。

「自律」は、社会でいろんな人とかかわっていくために、とても大切な 力と言えるではないでしょうか?


まとめ

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

今回は、自省録という本から学んだ事をご紹介させていただきましたが、本との出会いも人生を左右するような素晴らしいものがありますが、それ以上に、多くの経験をもった「ヒト」との出会いは、何ものにも代えがたいと思います。

ここには、そんな多くの経験を持ったメンター達の宝庫です。

ぜひ一度話してみてはいかがでしょうか?

きっと、新しい自分を発見できると確信しています。

山田 武彦
山田 武彦
薬学部卒業後、三共株式会社(現:第一三共株式会社)で、医薬情報担当者(MR)として勤務、その後医薬品の安全性情報(副作用)の収集と伝達部門、IT部門長を経て、日立製作所との共同出資会社に副社長として転籍。総務部門を管掌する中で、社員育成の効果的方法を模索しコーチングを学び、メンター・プロフェッショナルコーチとしての活動を始める。趣味は、ウイスキー、文房具、読書、占星術。

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