内向型の人のためのリーダーシップ
先日、書店で『「静かな人」の戦略書』(ジル・チャン著 神崎朗子訳 ダイヤモンド社)を購入しました。
本書を読むと、「静かな人」とは「内向型の人」のことでした。
「自分のタイプ」を知るテストを受けてみると・・・
本書の冒頭に「自分のタイプ」を知るための簡易診断(35項目)があったので、実際にチェックしてみると、私は「内向型の傾向が強い」とのことでした。
本書を手に取ったのは、(もっとも、その時「静かな人=内向型の人」という認識はなかったのですが)「静かな人」という言葉に無意識に魅かれるものがあったからかもしれません。
内向型/外向型の違いとは?
さらに本書では、内向型と外向型の違いについてわかりやすく述べています。
たとえば、両者には下記のような項目において対照的な違いがみられました(本書より一部抜粋)。
◆ 内向型
- ひとりで過ごすことで元気を取り戻す
- 注目の的になるのを避ける
- あらゆる側面を考慮してから行動に出る
- 話すよりも聞くほうが多い
- 広く浅くよりも、深く狭く
◆ 外向型
- 人の交流によって元気を取り戻す
- 注目の的になりがち
- 考えながら行動する
- 聞くよりも話すほうが多い
- 深く狭くよりも、広く浅く
このような違いをみると、たしかに私は「内向型の人」のようです(笑)。
ところで、一般的な感覚としては、「内向型よりも外向型のほうが強いリーダーシップを発揮できる」と思いがちではないでしょうか。
事実、私もこれまではそのように考えていました。
ところが、本書を読んで、自分のタイプはどちらかと言うと「リーダーに向いている」ということを再認識するに至りました。
内向型の人はリーダーに向いている?
そのように考える理由は、内向型の人は、リーダーシップにおいて以下のような点で強みを発揮できるからです(本書より一部抜粋)。
①目標から目を離さない
内向型のリーダーは脇目も振らず目標に集中し、粘り強く達成を目指すことができる
②チーム戦に長けている
内向型のリーダーは注目されるのが苦手なため、他人の才能を生かすことに注力できる
③「傾聴」と「戦略的思考」を駆使できる
内向型の人はもともと「傾聴」と「戦略的思考」の能力に恵まれているので、それを生かすことができる
④少人数の親密な関係をつくれる
内向型の人は少人数で話すのが得意だから、人数が限られた状況において強みを発揮できる
⑤問題を冷静に整理できる
内向型のリーダーは相手を尊重し、双方が納得のいく落としどころをみつけることができる
まとめ
今回、参考に取り上げた『「静かな人」の戦略書』は、内向型の人のために書かれている著書なので、「外向型<内向型」に捉えられがちですが、伝えたいことはそういうことではなく、要は、「自分のタイプを正しく理解して、自分に合ったリーダーシップを発揮しよう」ということなのです。
もし、あなたが「静かな人(=内向型の人)」であれば、当記事を参考にしていただければ幸いです。