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1on1実践トレーニングを受けて

先般、Sansan株式会社さんのオンラインセミナーにパネラーとして登壇させて頂きました。

そこでは「成果の出る1on1ミーティングの導入方法とは」というテーマで、導入ユーザーの目線で事例を紹介させていただきました。

ここではその中から、私の考察を4点お伝えいたします。


1.研修転移ができている

研修転移とは、受講した研修が実務できちんと活かされていることです。

素晴らしい研修を受講できる機会は多々あっても、そこで得た知識や気づきをすぐに実務に活用できることはそんなに多くは無いと思います。

ですが、この1on1実践トレーニングでは学んだあとにすぐに実務で活用が出来ています。

それは受講者同士で練習セッションを繰り返し行ない、スキルを確実に習得しているからです。

さらにそのスキルの基準となる検定まであり、それをパスする力までを身に付けます。

受講者は自分が職場で行うようになる1on1を、しっかりイメージしながら練習を行うことで、研修修了後には実務での実践が即座に可能となっているのです。


2.高い履修率で修了できた

今回ともに学んでくれた19名の受講者は、日々多忙を極める中間管理職の方々でした。

トレーニングを終えるまでおよそ6カ月に渡る長い研修期間だったのですが、ひとりも離脱することなく遅延すこともなく履修することができました。

それはこの研修の学びが4つのステップに分かれて、段階的に学びを深めてスキルを習得できたからだと思います。

段階的に学ぶことで着実にスキルは身についていきます。

それは自身の成長を実感させます。自身の成長の実感は根源的な喜びです。

スキルを身に付ける困難さが、それを克服する喜びへと変わり、このトレーニングに集中することへとつながったのでしょう。


3.仲間とのつながりが深まった

このトレーニングでは受講者が相互に1on1のセッション練習を行います。

練習相手を組み替えながらトータル15回実施していました。

この受講者は同じ組織の中間管理職同士です。

本来は共通の目標や課題をもった仲間です。

しかしこれまで、その多忙さ故にお互いの面識はあっても深く語り合うことなど稀なことでした。

今回、練習とはいえお互いに1on1を行う中で、その話を心から共感して聞いてくれる同僚の存在が明らかになりました。

そこでは夫々が抱える目標や課題が自己開示され、お互いに多くの気づきと勇気を分かち合うことができました。

1on1にはメンティ側の安心と安全を約束するグランドルールがあります。

その中で本音と事実が共有され、共に学んで、共に実践していく、それはまさに心理的安全性のひとつのゴールの姿です。

これは想定外のとても大きな収穫でした。


4.貴重なプロコーチとのセッション体験

このプログラムの中にはプロコーチとの体験セッションが6回も組み込まれています。

それは殆どの受講者にとって初めての体験です。

受講者たちは、そのお手本から繰り出される質問によって、自らの五感に染み入る感覚で1on1の効果を実感していきます。

そこでは、受講者自らが目標を設定し課題改善へと向き合い、そのための行動を起こします。

中には、受講者の人生を左右するような行動が起こることもあり得るでしょう。

こんなに貴重な体験がこのトレーニングには含まれているのです。


まとめ

このように1on1ミーティングの導入を積極的に、且つ技術的に行うことで1on1本来の導入の目的に近づくことができました。

それは、人材開発と組織開発そのものです。

そこで人と組織が成長することにより、それは事業の成果となって企業と社会の繁栄につながっていくことでしょう。

松木 幹一郎
松木 幹一郎
東証1部上場の電気機器メーカーにて、役員・理事などを歴任。現在は非常勤顧問として、組織開発の支援。新入社員時代は、営業担当として飛び込み営業から開始、若い頃は売れずに苦悩の毎日を過ごす。中間管理職時代では、徹底した新規顧客開拓により担当エリア内顧客シェア90%を獲得し、年間売上を300%にまで拡大、事業基盤を構築。現在は、組織開発の内部実践者としてオフサイトミーティングなどを実践。全国にファシリテーターを108名育成し、組織開発の礎を構築した。趣味は、サッカー、ウクレレ、カラオケ。

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