
1on1の効果を高めるために
皆さんは、1on1の効果を高めるためにどの様な工夫をしていますか?
前回のブログ(https://www.bizmentor.jp/blog/221022a)では、1on1の実施にあたり、準備の重要性をお伝えしました。
その目的に合わせて1on1を上手く機能させるためには、実施に当たっての工夫も非常に大切です。
今回は、「部下の育成を目指した1on1」を実施する際に工夫するべきポイントをお伝えします。
1on1の実施にあたってもつべき心構え
1on1ミーティングを実施する際には、上司の心構えが重要です。
私の場合は、「部下の育成を目指した1on1」ですので以下の2点を常に意識しています。
- 「育成1on1ミーティング」は、部下が主役だということを忘れない
- 部下が自ら考えて自主的に行動できるようになるための手段である
皆さんも、今一度確認してみてください。
話しやすい環境を作る
1on1を実施する際には物理的な環境も非常に大切です。
部下にとって話しやすい環境になっているかを意識して整えます。
対面で実施する場合は、主に社内の会議室になることが多いと思いますが、部屋の選択肢があるならば億的に合わせて選択しましょう。
部屋の大きさや、窓のあるなしなど、目に写る環境は思考や創造性に大きな影響を与えます。
また、最近はオンラインで実施する場合もあると思います。
オンラインの場合、お互いに「顔出し」で実施することを強くお勧めします。
先程、部屋の環境でも述べましたが、目に写るものは思考や創造性に大きな影響を与えます。
部下にとっても、上司である皆さんにとっても相手の表情による影響や情報は非常に大切なものです。
是非オンラインでもお互いの表情が見える環境で実施してください。
部下の決めたテーマで話す
「育成1on1」は部下のための時間であり、話すテーマは部下が決めるものです。
前回のブログで紹介したツールなどを活用して事前にテーマを共有することをお勧めします。
事前の共有がない場合でも必ず部下にテーマを考えてもいます。
また、時には他の打ち合わせと同じタイミングで実施する場合があるかもしれません。
その時には必ず「育成1on1」を先に実施してください。
これは、他の打ち合わせで時間が押されて実施できなくなることを防ぐことは勿論ですが、部下を大切にしている上司の気持ちを伝え、信頼関係を築いていく上でも大切なことだと考えています。
終わり方(振り返りと事後のフォロー)
「育成1on1」のクロージングでは、それまで話したことのまとめやアクションプランの明確化を行います。
以下の様な質問を参考にしてご自身で組み立ててみてください。
今日話してみてどの様な気づきが得られましたか?今日の話で印象に残っていることは?
今日の話を仕事に生かすとすると?次回に向けてできることは?
私(上司)にして欲しいことはなんですか?
フォローで心がけたいことは、せっかくの1on1を聴きっぱなしで終わりにしないということです。
部下から出た質問やリクエストには、しっかりと答えていくことがとても重要です。
部下は常に上司を見ています。上司である皆さんがどの様な行動を取るのかによって、部下との信頼関係構築に大きく影響します。
そして皆さんの部下の成長を支援する真剣な姿勢を示すチャンスでもあるのです。
まとめ
今回は、「部下の育成を目指した1on1」を効果的に実施するためのポイントをお伝えいたしました。
皆さんはどの様に感じましたか?
皆さんそれぞれの工夫をして、上司と部下が同じ方向を向いたあなたの1on1を実施してください。