現役支社長の1on1放浪記 PART.Ⅴ
あけましておめでとうございます。
今年も可能な限り読者の皆様にお役に立てる、生の1on1情報を発信し続けたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
このブログは現在進行形でもある大手電機メーカーでの1on1導入展開放浪記です。
前回の続きです。
突然の転勤で、今まで一緒に1on1に取り組んできた仲間達と離れて次の舞台に移ることとなりました。(前組織の取り組みは、別途掲載します)
1on1あるある
新組織の1on1実施状況を全部長に聞き取りました。
残念ながら取り組み状況がバラバラで定期的に月1回以上実施しているチームはゼロでした。
そして、ほぼ雑談か、上司の聞きたいを聞いているか、業務上の打合せの延長かで、いいところ業務上のお悩み相談みたいな感じでした。
あちこちにある、1on1あるあるです(笑)
個人の成長に観点を置いている人も、心理的安全性の向上を狙っている人も、残念ながらおりませんでした。
また、未取組のチームも複数ありました。
導入の前段取りはリーダーとのラポールの度合いによる
前回は私が着任1年後の導入でしたが、今回は着任早々の導入となります。
まず前回の経験から下記の手順で…
1.メンティ体験会の実施 + 1on1座学を実施しました。
またここでは、私の思いをみんなにぶつけました。
「各自に家族があるように、会社の組織もそれと同じ家族だという意識で、みんなで、家族で、大きく成長したい、飛躍したい。」と伝えました。この対象は、部長、課長が対象でした。
そしてここでお得意のアンケートを収集しました。結果は
- A.スキル習得を希望する意見が21件 66%
- B.1on1で部下の成長を支えたい5件 16%
- C.1on1をやってみる気になった6件 19%
という結果です。
意外にスムースに次のステップへ進めそうだと感じました。
2.次は、これまた前回通り導入宣言です。
新組織の全従業員対象の研修会で、1on1実践トレーニングを導入することで、各個人の成長とこの組織の心理的安全性向上を目指すことを宣言しました。
つまり、導入宣言は、1回目は部長+課長に、2回目は全社員向けに実施しました。
これで、完璧にスムースに導入できる!………と思いましたが、そうは問屋が卸しませんでした(笑)
1on1に関する否定的な意見が複数私の耳に入って来ました。
やはり新参者の私と新しい仲間との間の関係構築が薄い上に、『ホンマに1on1で目的が実現できるんかい?そんなことよりやらなあかんこと他にあるねん』というような感じでした。
3.そこで今回初めて実施したのは、もう一度 私の思いを全受講者に熱く語ることと、今この組織に絶対必要なんだと言う事と、取り組み内容の詳細プログラムを伝える機会を貰いました。
どんなことを話したかというと、着任後感じた他の組織とこの組織の比較、違い、要強化点を説明し、それには1on1がピッタリであることを説明しました。前組織の成功体験も話しました。
また、このタイミングでの研修は、仕事の負荷の問題で物理的、時間的に受講できない者の希望も募りましたが、今回はありませんでした。
正直言ってかなり今回は始まるまでにかなり情報は錯綜し、それによる手数が必要でした。
原因は私とこの組織のラポール形成が影響していたということだと思います。
(なぜ、時間を少しかけて人間関係を構築してからの1on1導入をしなかったのか?は、また別の機会にお話しします)
そしていよいよスタート!
スタート前の受講生のメンティ体験会後のアンケートから、キーワードをここで書いておきます。これが後々どうなるのか?お楽しみに!
- コーチングできるようになりたい
- 質問の投げ方を覚えたい
- 1on1の進め方を習得したい
- 繰り返しの実践が必要だ
- スキルの重要性を感じた
- 傾聴スキルを身に付けたい
- 引き出すことの大切さがわかった
- 1on1の奥深さを感じた
- この研修を経験できたことでの気づきが貴重
ということで、いよいよ研修のスタートです。
それと同時に私がメンターとなる1on1の実践も並行してスタートします。
まとめ
次回は、前組織の取り組みがどうなった?現組織の進捗?顕著な成果事例?なぜ現組織の導入を遅らせなかった?
私の先行スタートした1on1、の内面白そうなネタを準備しておきます。
今年もよろしくお願いします!