出来るところから取り組もう
巷では受験シーズンですね。先日、とある新聞にこんな記事が載っていました。
「わからない問題があっても、他の問題を解いて取り返せばよいと考える余裕を」うんうん、今ならその通りだと実感出来ます。
思い返せば何十年か前
私ごとで恐縮ですが、あの頃、数学だけは自信がありました。
それゆえ、手強い問題に対しては、意地になって時間を掛けてしまった事がありました。
そして、残念な結果で終わった事を思い出しました。
皆さんの中にも何年か前、あるいは何十年か前に、同じような経験をされた方はいるのではないでしょうか。
交渉に活かす
「出来るところから取り組む」は、交渉の場面にも活かす事ができます。
例えばある製品の売買交渉では、価格や納期、品質や保守体制、あるいは支払い条件等の多岐に渡る項目一つずつを検討していく事になります。
このような交渉の場では、両者にとって合意しやすい項目から話を進めることが、上手に交渉をまとめる事につながります。
これは簡単な事を順番に片づけていくというシンプルな事以外に、プラスαの効果が期待されます。
一つ一つを合意、つまり成功して進めていく事で、交渉相手との関係が敵対状態から協働関係に変化していきます。
また、頭の中もポジティブ思考となり、それまで分捕り合戦的となっていたような課題について、交渉相手と一緒に創造的な解決方法を考えやすくなるという効果も期待出来ます。
もちろん、通常の業務にも
もちろん、交渉事に限らず、日常の仕事にも有効です。
とはいっても、一つの大きな問題・課題に直面しているケースもあるかと思います。
そんな時は、問題や課題を細分化してみましょう。そうする事で着手しやすい、片づけやすい事が出来てきます。
また、仕事上の課題に直面して伸び悩んでいるメンバーがいる場合、一緒に細分化をしてみて下さい。
協働関係と共に信頼関係の醸成にも効果が出てくるので、お勧めです。
まとめ
いくつになっても、「出来る」という体験を持つ事は、成長に欠かせません。
一つの「出来る」が、たくさんの「出来る」に繋がっていきます。
先ずは、出来るところから取り組んでみて下さい。