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本意の伝わる質問の仕方

中堅社員としてチームでも影響力のある立場になっているSさんは、自身のコミュニケーションのあり方について新たなチャレンジをしています。

意見の食い違いや考え方の違いに触れた時、これまでは自身の経験を元に相手への理解を求める発言になりがちでしたが、なぜ相手が自分と違う考えを持つのか、相手の気持ちになって真因を探り、対話をしていくことにしました。

まず試みたのは、相手がなぜそう考えたのかの理由を聞いてみることでした。

これまでは説得する・・・場合によっては言い負かすことを考えていましたが、相手の立場になってみることで相手の価値観知り、自身のコミュニケーション向上を図りたいと考え聞いてみたのです。

「どうしてそう思ったのかな?」「なぜ、そう考えたの?」。。。うまくいきませんでした。


質問の仕方

Sさんの本意は、自身の考えとは違うかもしれないがまずは相手を理解したい、その対話を通して違う視点が生まれるかもしれない、自身の今後の成長には不可欠だと思うからチャレンジしてみたのですが、相手にはどう伝わったのでしょうか。

そう、問い詰められていると思われてしまったのです。

質問の仕方によっては「詰問されている」という印象を相手に与えてしまうことがあります。

「どうしてですか?」「なぜですか?」と理由を聞く時は、「あなたは間違っている」と責めている印象を与えやすいので注意が必要です。


「なぜ」「どうして」を使わないで聞くには

例えば、ある業務で時間がかかってしまった場合に、「なぜ、時間がかかってしまったの?」と聞いてしまっては、その真因である情報を聞き出しにくくなってしまいます。

「なぜ」「どうして」を使わない聞き方ができれば、問い詰めている、詰問と感じさせません。

「なぜ、時間がかかってしまったの?」→「時間がかかった要因を挙げるとすれば何?」

「〇〇さんはどうしてそう考えたの?」→「〇〇さんの判断基準を教えて」

「なぜ、そうすることにしたの?」→「そうすることにした決め手を教えて」

これらのように、行動に対しての理由に関連する言葉で質問すると、つまり「要因」「判断基準」「決め手」などの言葉で質問すると、相手は感情ではなく客観的に考え、答えることができます。

そしてなぜそれを聞きたいのか、相手のことを知りたい気持ちや、好奇心を持って聞くと言う姿勢も大事になってきますね。


まとめ

コミュニケーションを取りたい相手とは、聞き出すだけではなく、信頼を築く場でもあると捉えて、相手が気持ちよく話せるように、自分から寄り添い質問の仕方を考えていきましょう。

きっとあなたのその気持ちも伝わると思います。

コーチ、メンターは日頃のあなたのチャレンジもサポートします。

田部井 茉里
田部井 茉里
1994年パタゴニア日本支社札幌ストアマネージャーとして札幌商圏にて2店舗の立ち上げに成功、2013年GCSにてコーチングを学び、問題解決、人財育成で成果を上げ、2018年マネージャーを退いた後も、エキスパート社員として地域において環境・社会問題にも取り組むとともに、社内外でコーチング・メンタリング個人セッションはもちろん、組織改革の分野においても活動を広げ、資質を活かした人財育成によるライフスタイルの実現を通してクライアントの成長をサポートしている。外資系企業における勤務が一番長く27年になるが、学生時代からカフェ経営に携わり、その後山と渓谷社skier編集部、経理部、Club Med サホロリゾートskiGO、同リゾートモルディブにてブティック勤務、山と渓谷社広告宣伝部を経て札幌移住と、多彩な仕事経験は現在の自身の財産であり、多様な方々にコーチング・メンタリング提供中。

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