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1on1の効果が得られない5つの理由

シリコンバレーの先進的IT企業が発祥と言われる「1on1ミーティング」。日本の企業では、10年ほど前から導入されるようになり、今では大企業の半数近くが人事施策として導入していると言われています(※)。

しかし、導入してはみたものの、本やウワサで聞くような効果は得られておらず、首を捻る企業内の導入担当者も少なくないようです。

そこで今回のブログでは、「1on1の効果が得られない5つの理由」と、その解決方法を示したいと思います。


理由1:正しい知識が不足している

1on1を実施する上司に1on1に関する正しい知識がなければ、せっかくの1on1は、単なる雑談になったり、上司が話したいことを話すだけの時間になってしまい、1on1本来の効果を得ることは難しいでしょう。

「正しい知識」は、3つに大別することができます。

1つは、導入目的や期待効果などに関する「基本知識」。次に、1on1を実施する上で役立つ、動機づけ理論やリーダーシップ論などの「関連知識」。最後は、1on1の進め方や部下との接し方などの「スキル知識」です。

基本知識は、「何のために1on1を導入するのか(目的)」、「他の1対1型の面談やミーティングとは何が違うのか」のほか、「どのような頻度・環境で行うのか」などが含まれます。

関連知識は、1on1を行う上で必須ではありませんが、知っていることで1on1の効果を一段も二段も高めることができます。例えば、部下のやる気を高めるための知識であったり、部下の成長を効果的にサポートする方法など、動機づけ理論や”今どき”のリーダーシップ理論は、1on1の中で大いに役立ちます。

スキル知識は、30~60分間の1on1を、どのように始め、どのように進行し、どのように終わらせるのか、といった進め方に関するスキルや、部下に安心してたくさん話してもらう方法、気づきを引き出す方法、勇気づけたりする方法などのスキルがあります。

これらの正しい知識は、1on1を行う上での基礎となります。しかし、知識だけでは、1on1本来の効果を得ることはできません。


理由2:価値を感じていない

正しい知識があったとしても、上司自身が1on1の良さや効果、重要性を感じていなければ、優先度は下がり、部下との1on1を実施しなくなってしまう可能性があります。

そうならないようにするためには、上司自身もメンティ(部下側)の立場で、正しい1on1を経験し、その効果を実感することが重要です。

「正しい1on1」を行う上司(メンター)役については、将来的には、社内の人材であることが望ましいですが、導入期においては、ビジネス経験豊富な社外のプロコーチやメンターに依頼する企業も増えています。

また、その1on1メンティ体験は、1度や2度ではなく、6回程度経験することで、継続したサポート方法を学ぶことができ効果的です。


理由3:練習が足りない(していない)

知識を得て、価値を実感したとしても、それだけでは効果の出る1on1にはなりません。スキルなどの得た知識を「できる」ようにするためには、練習が必要です。

例えるならば、自動車教習所には「学科」と「実技」の時間があるように、練習を積むことで知識を技能に落とし込むことができるようになります。

1on1においても、何度も練習を行うことで上達することができます。よく、「どのくらい練習したら良いか?」と質問を受けることがありますが、効果的な練習であれば9~10回程度、推奨は15回以上、とお答えしています。(「効果的な練習」については、後述します。)


理由4:上達のための仕組みがない

1on1を導入している企業の管理職の方々から、「上手くできているか分からない」「これで良いのだろうか?」との声を聞くことがあります。

このような声が聞こえてくる理由は、自身の1on1についてフィードバックや評価を受けていないからと考えられます。1on1を受ける部下は、立場上、上司に対して「良かった」「悪かった」の感想は伝えにくいものですし、社内に1on1を正しく評価できる人がいないこともあげられます。

上達のためには、フィードバックを受け、次以降の実践に生かす仕組みをつくることが必要です。部下が上司の1on1を評価する仕組みが難しければ、管理職同士の1on1セッション練習会を行い、フィードバックし合うのも良いでしょう。また、理由2でも触れた、経験豊富なプロのコーチやメンターに評価してもらう方法も効果的です。

理由3で述べた「効果的な練習」とは、良質なフィードバックを得られる練習のことであり、経験豊富な社内の実践者や、外部のプロなどを活用するのも良いでしょう。


理由5:部下が活用方法を知らない

上述の理由4までは、1on1を行う上司側の取り組みについて説明しました。1on1の効果を高めるには、上司側だけではなく、1on1を受ける部下に対する働きかけも有効です。

トランプやボードゲーム同様、プレイヤーの全員が、「遊び方」や「ルール」を知り実践することで、ゲームは正しく成立します。

上司向けの1on1研修だけではなく、部下向けの「1on1の受け方研修」も実施することをお勧めします。


まとめ

今回は、「1on1の効果が得られない5つの理由」について解説しました。まとめると次のようになります。

< 1on1の効果が得られない5つの理由 >

  1. 正しい知識が不足している
  2. 価値を感じていない
  3. 練習が足りない(していない)
  4. 上達のための仕組みがない
  5. 部下が活用方法を知らない

JRLA / BizMentor では、「1on1を導入したが、1on1本来の効果を得られていない」という法人様向けに、「1on1実践トレーニング」をご提供しています。

詳細は、こちら(1on1実践トレーニング)をご覧いただき、お気軽にお問合せください。



※ 出典:1on1ミーティング導入の実態調査 / リクルートマネジメントソリューションズ / 2022.4,25

林 英利
林 英利
大和ハウス工業(株)、トヨタ自動車(株)などを経て、プロフェッショナル・コーチ、研修講師として独立。その後、銀座コーチングスクール代表を務め、2019年に(一社) 日本リレーショナルリーダーシップ協会(JRLA)を設立し代表理事に就任。2020年秋より「Biz Mentor」事業をスタート。元 国際コーチング連盟(ICF)日本支部 顧問・ICF 認定プロフェッショナルコーチ(PCC)趣味は、楽器演奏(ギター・ドラム)、4歳の孫と遊ぶこと。 ◎著書:一瞬で自分を変えるセルフコーチング(三笠書房)

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