ある部下の1on1による成長の跡
今回はある一人の部下にスポットライトを当てて見ました。
その部下は課長職で現在1on1のメンターとして、日々部下と向き合っております。
その部下のチームは1on1に全員で真摯に取り組み、それ以来周りも羨むとても雰囲気のよい、そして営業成績もハイレベルで安定した強いチームに変貌しております。
今日はその中味を部下のインタビューと、その上司のインタビューから少しご紹介します。
自己開示から始めましたヨ!
実はその部下は、私が1on1で直接メンタリングしている部下ではなく、1on1実践トレーニングを受講してもらったメンバーのひとりなのです。
仮にAさんとします。そのAさんは、課長として与えられた役割を全うするだけの経験と知識が少し偏っていて、部下の経験と知識が勝る領域が少しありました。
しかしながらAさんは、人間性が素晴らしい器の大きな男であったと記憶しております。
そのAさんは、1on1実践トレーニング後、課員との1on1でまず実施したこと…
『私の自己開示から始めましたヨ!』だそうです。
自分はこんな奴で、こんなことが苦手で経験も浅いものもあり、今担当しているチームをこんな姿になることを思い描いている。
そしてそれらを実現する為に精一杯皆と一緒に取り組みたい!と熱い熱い1on1を実践されたそうです。
結果、ひとりひとりとの人間関係が強い絆で結ばれて、しっかり成果を残すチームに変貌し出したそうです。
また、チーム内の雰囲気も明るく、なんでも話し合えるフランクなチームに成長しました。
そのAさんの部下はどうなった?
Aさんはこの1on1が始まるまで、正確に部下それぞれの性格や思考、ビジョンを把握できていませんでした。
まったく逆の解釈をしてしまっていた部下もいたとのこと。
正確に部下の考えやビジョンを把握することで、Aさんの応援する方向性も部下にとって非常にしっくり感じるものとなった様です。
また、年上の部下には甘えさせてもらうことをお願いして、私はあなたの課長だから…的な接し方はゼロになるよう心がけた。そんな1on1だったそうです。
その結果、年上の部下は今まで以上に協力してくれていて、チーム全体のフォロワーへ位置付けられています。
チームはこの1on1の実施以降、各個人がそれぞれで成長することへ取り組み、Aさんがそれを応援するというスタイルが定着しようとしております。
またあるAさんの部下の話ですが、『Aさんだから』皆頑張ってる!という話も聞くこともできました。
チーム全体の現在(部下の上司のインタビューより)
Aさんの上司、Aさんチームのメンバーに、私も積極的に声掛けをしておりますが、課長と共にチームメンバー各々が話やすい環境になっているのが肌で伝わってきます。
チームには入社1〜2年の若いメンバーも複数おりますが、メンターメンティーの関係、先輩後輩の関係だけでなく、良きチームのメンバーとして、先輩方に遠慮なく相談し、アドバイスをもらい、自分で考えながら一生懸命仕事に取り組んでいます。
その結果としてAさんチームは営業成績も非常に良い形で進捗し、今期も予算達成見込みです。
前期も予算を達成し、支社の中では一番の好成績のチームでした。
周りの課長たちもこのAさんチームに追いつけ、追い越せの気持ちをもって会社の中も良い雰囲気となって活性化しております。(Aさんの上司談)
まとめ
今回のAさんとその上司のインタビューから、強いチームのポイントをまとめてみました。
いずれも1on1から得たものを取り上げました。
- まずは、自分をさらけ出すことで絆が生まれ深まる(自己開示)
- 年上の部下には、フランクに甘える(経験学習の活用)
- 正確に部下の思いや性格を把握する(傾聴)
- 上下左右のコミュニケーションの重要性(1on1の目的そのもの)
- 隣のチームからも声掛けがあり、認められている(フィードバックと1on1の目的そのもの)
ということで、今回は1on1を使いうまく成長しているAさんとそのチームのご紹介でした。
いかがでしたでしょうか?
お問い合わせがあれば遠慮なくお知らせ下さい。
では次回も現場で起きている1on1の生情報を 発信していきます。お楽しみに!