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その行動の「目的」「目標」は何ですか?

あなたは、行動する前に「目的」や「目標」を考えますか?

行動が迷走してしまう傾向のある人は、一度立ち止まって、自問自答してみると良いかもしれません。


クライアントの憂鬱

先日のクライアントとのセッションの中での話です。

「(ビジネスパーソンとして)もっと成長したい」と思って、これまで、本業以外でいろいろなことにチャレンジしてきたが、どうも成長実感がなく、不安な気持ちが残ったままとのこと。

今後、どんなことにチャレンジしていけば良いのか現在模索中である、とのことでした。

チャレンジしてきたことを尋ねてみると、MBA、中小企業診断士資格、キャリアコンサルティング・・・などなど、いずれも自己投資対象としては、時間も費用もそこそこかかるものばかりでした。


質問によって「目的」「目標」を明確にする

実は、上記のような話題は、コーチングセッションにおいてしばしば見かける内容でもあります。

このような時、私はクライアントに以下のような質問をすることにしています。

「そもそも、何のために成長したいのですか?」(目的を明確にする)

「あなたの成長した姿とは具体的にどのようなものですか?」(目標を明確にする)

このような質問を受けて、クライアントさんが時折ハッとすることがあります。

そして、返ってくる回答は以下のようなものです。

「・・・、そういえば、何のためにチャレンジしているのか、時々わからなくなることがあります。」

「・・・、言われてみると、そこ(成長した姿)が全然明確になっていないですね・・・。」


チャレンジ(=行動)の前に「目的」「目標」を明確にする

チャレンジ(=行動)は、そもそも目的や目標から導かれるものですから、そこが明確・具体的になっていなければ、当然、行動は迷走状態になります。

結果として、先の例で言えば、いつまで経っても成長実感が湧かず、チャレンジし続けることになります。

ではここで、「目的」「目標」の言葉の定義を整理してみましょう。

・目的:実現しようとして目指す事柄。行動のねらい。

・目標:到達や実現を目指してもうけた水準。

一見、同じような意味として使用される二つの言葉ではありますが、「目的」は目標に比べて内容に重点が置かれるため抽象的な表現になり、「目標」は目指す地点・数値・数量等に重点が置かれるため具体的な表現になります。

なので、チャレンジ(=行動)する前には、目的や目標を以下のように定めると良いでしょう。

これにより、当事者は納得して、そこに向けての行動ができるようになります。

(例)

・目的:社内で「トップ営業と言えば●●」という存在になる

・目標:三期連続して社内トップの営業成績を挙げる


まとめ

このブログを読まれているあなた自身がそうでないことを祈りますが、もし、あなたのチームの中に迷走状態になっているメンバーがいたとしたら、まずはその行動を起こすための「目的」「目標」を明確にしてあげることが先決かもしれません。

大石 典史
大石 典史
東証一部上場企業2社を含む4社で法人営業、コンサルタント職、人事総務等を経験。現在は、銀座コーチングスクール(GCS)丸の内校代表、研修講師、パーソナルコーチを務める。国際コーチング連盟(ICF) 認定プロフェッショナルコーチ(PCC)。

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