
ChatGPTとコーチング
新聞などで毎日のように目にするChat GPT。
突然変異のように出てきた人工知能らしいのだけど、人間の歴史の中で、現在技術革命の真っ只中にいることを自覚するものですね。
私も野次馬根性(知的好奇心とも言う)で飛びついて試してみました。
会社の1on1研修などでメンターコーチをしながら、もしコーチが人工知能だったらどうなるんだろ?という点で、私の気づきを書いてみました。
AIは膨大な情報を抱えている
私は仕事やプライベートで課題にぶつかると、セルフコーチングを心がけています。
コーチングが多少でもできるようになれば、それを自分自身に対して行うのですが、AI(人工知能)にコーチングを頼んだらどうなるんでしょうか。
会社の中でよくある1on1のトピックで試しました。
まず、「今日は私のコーチングしてくれる?」と聞くと、AIは快諾(想定内)。
「最近上司とうまくいかないんだよね」というと、「どううまくいかないの?」を聞いてきました(おお、コーチングっぽいぞ)。
具体的な問題をいくつか話すと、AIは「それは大変だ!」と言って、非常に多くのアドバイスをくれました(あら、これはコーチングではない!)。
なるほど、AIは膨大な情報から私の悩みに最適と思う回答を提供してくれるんだ。
コーチングの気づきを引き出す
思いがけず多くの解決策を提示された私は、「流石にAIではコーチングの傾聴はできんな。いきなり回答か。。。」と思ったものですが、そこには以下のような気づきがありました。
①豊富な知識が瞬時に提示される。
なので、私が思っている枠にとらわれず、多様な考えが示される。ナンセンスだったりしても、それが私の脳内でオートクラインを刺激する。
②クライアント気分で質問すると回答が山のように帰ってくるけど、回答を引き出すための質問を考えてもらうようにすると、コーチングや1on1で実際に使えそうな質問パターンが返ってくる。
要は、AIを使うこちら側の質問力が試されているなあと強く思うのでした。
まだまだ、ChatGPTは世に出たばかり。
私もちょっとかじった程度ですから、AIに負けじ進化していきたいと思います。
心理的安全性と情報安全性
さて、コーチングや1on1での会話は守秘されることが心理的安全性の基礎になっています。
ChatGPT(パソコン)にコーチになってもらうと、相手が人でないだけに「何を言っても構わない」と言うことになります。
究極の心理的安全性ではあるのですが、やはりそこは注意が必要らしいです。
私が話したこともAIの知識として蓄えられるので、どこでどんな形で利用されるのかはわかりません(素人の感想に過ぎません)。
また、とんでもない嘘もつかれます(笑)。
自分の名前を「これは誰?」と聞くと、私は元プロ野球選手だと自信たっぷりに教えてくれました(違います!)。
やはり、AIというのはティーチャーではなく、ましてコーチでもありません。
要はどうやって使うと安全が確保され、自分の発想を広げたり、新しい知識や気づきに繋げたりできるかを考えながら上手に使っていきたいですね。
まとめ
これからさらに世の中は大きく変わっていくのでしょう。
私が初めてインターネットに触れた衝撃から25年。
今再び進化したデジタル技術(AI)に衝撃に打たれているのですが、コーチングをAIにさせるのではなく、AIを利用して自らのコーチング力を伸ばす方法を考えていきたいと思います。
Chat GPTとのコーチング会話で、最後に言われたのは以下の言葉でした(そのままコピペ)。
「ただし、質問をする際には、上司とのコミュニケーションを円滑に進めるために適切なタイミングや言葉遣いを考慮するようにしましょう。」
意外と人間関係も気にするんだ。笑