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世界一に導いたチーム力

日本チームの大活躍により、WBC優勝という形で幕を閉じた。各チームから選抜されたメンバーが、徐々に一つにまとまってきて、予選から一つずつ勝ち進んでいった結果だ。

チームの中では、どのような変化があったのだろうか。その内訳は明かされてはいないが、監督や選手の言葉から、チームをどのように作り上げていったか、自分なりに考えてみた。


チームのミッションは何か

栗山監督が描く世界観が、チーム全体に浸透していたのではないか。

コーチ、選手、サポートスタッフ、そしてチーム外では各球団の利害関係者に至るまで、この侍ジャパンが目指すものをしっかり共有できていたと思う。

栗山監督は、何度も野球を世界レベルで盛り上げていくために、最高のプレーを届けたいと言っていた。

この世界観が全ての人に浸透し、世界一を目指して試合を勝ち進んで来たが、それはその世界観を成し遂げるための手段だったのかもしれない。

ミッションをしっかりと共有することは、とても大切だ。

これは指揮官の考えや、チームが目指している姿が、しっかりと全員に浸透することにより、チームに一体感が生まれ、行動が明確になる。

ビジネスの世界でも、共通するところはたくさんあると思う。


信じ切る力

あえて信じ“切る“力と言ってみたい。さぞかし外野のノイズは、多かったのではないかと想像する。

不振に喘いていた村上宗隆選手、SNSでネガティブなコメントが溢れていても、栗山監督は全く動じなかった。

いつも、村上はそんなレベルの選手ではないと言い続け、起用し続けた。メキシコ戦の最後も、あわや代打の可能性もあったが、「監督が『ムネに任せた』と言ってる」と伝えられ、腹をくくることが出来たそうだ。ここまで信じ切られたら、やるしかない。

さよならヒットを打ち、チームを勝利に導いた。選手を信頼し、信じ切る。これは村上選手だけではなく、チームの全ての人に言えることかもしれない。

どうやったら、ここまで信じ切ることができるのだろうか。

それは監督が、しっかりと選手一人一人、スタップ一人一人と向き合っていたからだと思う。

しっかりとコミュニケーショを取り、お互いを理解し、短期間の間に、信頼関係を構築することができたことで、監督の腹の括りを後押しし、選手もそれに応えるように動くことができたのではないか。

ビジネスをしていく上で、様々なチームで仕事をすることが多いが、ここまで信じ切ることが出来るだろうか。 正直、羨ましい限りだ。


マインドセット

アメリカ戦直前のロッカールーム、大谷翔平選手から、僕から一個だけ、今日は憧れるのをやめましょう。雲の上の存在のメジャーリーガーたちを、憧れてしまっては越えられない。

トップになるために来たので、今日はその憧れを捨てて、勝つことだけを考えよう。相手へのリスペクトを忘れず、そして今一度チームのマインドを最高の状態に整える。

選手やチームを鼓舞する言葉はたくさんあるが、重みのある心の奥底に響く名言だと思った。

また大会期間中、多くのチームからたくさんの素晴らしいメッセージやコメントが発せられ、それらの言葉からも、学ぶところが多い。

メッセージひとつで、チームや相手に与える影響は大きく変わっていく。ビジネスをする上でも、こう言う心に響くメッセージを発していきたい。


まとめ

まずは、世界一おめでとう、超一流の試合を存分に楽しませてもらった。

チーム作りの過程や、選手の言葉を振り返ってみると、侍ジャパンから学ぶところはとても多いと思う。

特に栗山監督が見せてくれた、新しい監督像は、今後ビジネスを行うリーダーにとっても、一つのロールモデルになっていくかもしれない。

鈴木 淳也
鈴木 淳也
日系電機メーカーでハードディスクの電子回路設計エンジニアとしてスタート。その後米系大手コンピューターメーカーCompaq(現HP)で、国際調達、品質管理部門を経て、世の中の常識にチャレンジ、他社が海外に生産を移す中、日本でのPC製造を立ち上げる。その後守備範囲を製造からサプライチェーンに広げ、計画、調達、製造、受注、物流と製品供給のすべてに関わる。HP、Appleを経て、2010年に外資系医療機器メーカ(Becton Dickinson)に転職し現在に至る。  2019年9月、銀座コーチングスクールにてコーチ認定を、2020年12月キャリアコンサルタントの資格を得る。2020年8月、ホライズンを立ち上げ、兼業コーチとして、実務と現場に寄り添ったコーチとして稼働中。趣味:アマチュア無線、神社巡り

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