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相手と関係性を構築することよりも大切なこと

新年度を迎えて、新たにリーダーになられたあなた。

侍ジャパンのWBC優勝やその指揮官である栗山監督に感化され、リーダーとして「自分も成果を出したい!」と決意された方も多いのではないでしょうか。

今日のブログは、そんなリーダーの方々に読んでいただきたい内容です。


WBCにおける“栗山流”人心掌握術とは?

ちょうど今から2週間前。日本全土はWBC優勝の歓喜の渦に包まれました。

大会で投打に活躍した大谷選手や、精神的支柱となったダルビッシュ選手らに注目が集まる中、チームを指揮した栗山監督のリーダーシップに注目した方も多かったと思います(実際、複数のメディアで、同監督の「人心掌握術」などを取り上げていました)。

あるメディアでは、“栗山流”と称して、「選手をファーストネームやニックネームで呼ぶ」「失敗を選手のせいにしない」「選手を信じて待つ」等の具体例を挙げていましたが、私は、これらはまさに時代に即応した“令和型”とも言うべき人心掌握術だなぁ、と感心しておりました。


「関係性」を構築するためには「人間力」も欠かせない

メディアでは、選手への接し方や心構えといった「関係性」にフォーカスした内容が多かったように感じましたが、一方で私は、そのような関係性を構築できる栗山監督の「人間力」というものに注目していました。

これは、「相手と関係性を構築するためには、その前提として、本人の人間力を鍛えておくことが大事」という私なりの考え方に基づくものです。


「人間力」を鍛えるためには?

そもそも「人間力」とは何か?という話ですが、端的に言えば「(対象者に)影響力を与える人間性、人間的な魅力」ということになるでしょうか。

ここでは、栗山監督の人間力についてとやかく言うつもりは毛頭なく、「リーダーとして人間力を鍛えるために何をすれば良いか」という、いわゆる普遍的な事柄に焦点を当ててお話したいと思います。

私なりに考える「人間力の鍛え方」は以下のとおりです。

(1)ロールモデルを描き、観察する

ロールモデルとは「模範となる人物」の意味です。

それが実在する人であれば好ましいですが、いなければ、歴史上の偉人や架空の人物でも構いません。

その人物を描いた上で、以下のようなことを自分に問い掛けてみてください。

  • 自分にとってロールモデルとなる人物には、どんな特長があるか?
  • 自分にとってロールモデルになる人物は、普段、どんなコミュニケーションを心掛けているか?
  • 困難な出来事に突き当たった時、ロールモデルならどうするか?

その答えを探すこと、あるいは、その答え自体が人間力を鍛えることに役立つのではないでしょうか。

(2)本物に触れる

“本物”という言葉自体が抽象的ですが(笑)、意味としては「①実物、偽物でないこと ②本格的であること、技芸等で素人の域を超えていること」等の意味があります。

「本物に触れる」ということは、自分が本物と目する人物(例えば、ロールモデルとなる人物)に接したり、プロフェッショナルの技芸(例えば、スポーツや芸術や料理等)に触れたりする、といったようなことになるでしょう。

事象は異なりますが、根底にあるものや本質的なものは、どこかで共通しているような気がしています。

(3)自分にとっての「信念」「信条」を定める

これは、私がリーダーシップ研修等で行っている取り組みのひとつですが、ブレない自分をつくることや、周囲に対して模範となる存在になる、ということでは効果があると感じています。

以下にそれぞれの言葉の定義を確認しておきます。

  • 信念:正しいと信じる自分の考え
  • 信条:堅く信じて守っている事柄

言うなれば、信念が自分の考え方・思想であり、信条はそれに基づく行動

ということになりましょうか。

あなたもぜひ自分なりの「信念」「信条」を定めてみてはいかがでしょうか。


まとめ

上記の(1)~(3)を実践すれば、人間力を鍛えることに役立つかと訊かれれば、絶対とは言い切れないかもしれません。

ですが、ここは、栗山監督が日本記者クラブのインタビューでも答えていたように、あなたには「やるかやらないか迷ったらダメで、やると決めたらやる!」ことをぜひ実践していただきたいと思います。

あなたのこれからの行動に期待しています!

大石 典史
大石 典史
東証一部上場企業2社を含む4社で法人営業、コンサルタント職、人事総務等を経験。現在は、銀座コーチングスクール(GCS)丸の内校代表、研修講師、パーソナルコーチを務める。国際コーチング連盟(ICF) 認定プロフェッショナルコーチ(PCC)。

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