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異なる景色から見える視点:久し振りの海外旅行で気付くこと

コロナ下で制限されていた海外旅行がやっと解禁となりました。

そこで2011年までの5年間、家族と共に住み、ビジネスパーソンとして働いた南半球の小国、ニュージーランド(以下NZ)を約10年ぶりに訪れました。

改めて「定住者目線」で感じた様々な事柄をお伝えします。


旅行先でのエピソード

・エピソード1

NZでは見知らぬ同士でも、すれ違ったり目が合った時にはお互い「ハロー」とあいさつを交わす習慣がある。

滞在先の近所を散歩していたら「お早う!」と声を掛けられ、思わず微笑みで返答した。

そして「今日も何か良いことがありそうだ」と思えるから不思議だ。

・エピソード2

散策中に疲れてへたり込んでいる外国人旅行者に「大丈夫ですか?」と声をかけてくれる。

また路上でころんだ異国人にためらいなく「怪我はありませんか?」と気遣う言葉をかけてくれる。

そして地図を広げていると「どちらからですか?」「日本です」と答えると「日本はグレートな国。自動車や電気機器を創り出し、イノベーティブだよね!」と語ってくれる現地のインドカレー店の店主。

・エピソード3

訪れた名勝地で気付いたことは、地元の人々も多く訪れるこの場所で、道端にはごみや落書きなどが一切ない。

自然は自然のままに、手付かずで残そうとする強い意志が伝わってくる。

・エピソード4

NZは言わずと知れた「移民大国」。現地で知り合った友人はアジア諸国から移住・定住者が多い。

その一人、フィリピンから移住したご夫婦。

2人の子供がいて、長男はイギリスで働き、次男は近々会社を辞めて日本へ自分探しの旅へ出るとのこと。

「ここは南半球の小国。海外経験がとても重要」と、フィリピン人と日本人のダブルである奥様は笑顔でこう話す。

「将来はきっと親元に帰ってきてくれるはず。息子たちには息子たちの人生がある。」子供たちの姿をじっと見守る親の姿勢を感じた。

・エピソード5

NZの天気はとても変わりやすい。一日の中に四季があるとも言われる。

これは人の気持ちへも大きく影響している。

今雨が降っているからと言って一日中雨とは限らない。

「そのうち雨は止むよ!」と状況が変わるのを待つおおらかさ。

大自然には敵わない。周りの環境を力ずくで変えたり、コントロールしようとはしない。

良い意味で成り行きに任せるマインド。必要以上にネガティブにはならず、ポジティブさを保つ。


ニュージーランドで気付く視点・視座

日本とは色々な面で異なる、海外という環境に物理的に身を置くことで、嫌がおうでも色々なことに気付くものです。

上記エピソードから幾つかにまとめてみました。

1.多様性を受け入れる

移民大国であるNZは、異なる文化、言語、信条を持つ人々が一つの国を構成しています。

これはお互いを認め、違いに折り合いを付けながら新たな方向性を見出すことが大切。

この多様性を受け入れる視点は、ビジネスの世界においても非常に重要です。

というのも、異なる文化やバックグラウンドを持つ人々が集まっている組織は、より創造的で革新的なアイデアを生み出すことができる可能性が高いと考えられるからです。

一方、多様性を受け入れるということは、自分というものをきちんと理解し、軸を持ち、それをきちんと説明する用意があることも意味します。

大げさに言えば「自分の生き方」に関して個人個人が、ビジョンを持っていることが求められるようにも感じます。

2.広い視野・異なる視座を持つ

単一言語・単一民族の国である日本に対して、NZは移民を積極的に受け入れることで、人口規模やその構成を一定に保ち、かつ、国力を維持するという政策を続けています。

この国に滞在していると、日本で我々が頻繁に発する「どこの国の人?」という問いはあまり意味が無いように感じてきます。

もちろん出身国は異なるでしょうが、それがどこであろうと「今ここで生活している」という事実が、より重要だと感じるようになってくるのです。

この視点は周りの人たちとの関わりの中で、自ずと「違い」ではなく「同じ」に焦点が当たるようになります。

親しくしているフィリピン移民の友人は、「日本人はとかく『外人・外人』と言って、自分たち日本人とどこが違うのか、という点にすごく注目するよね!」この発言が心に引っ掛かりました。

3.郷に入っては郷に従う

NZと日本は同じ島国で、赤道を挟んでほぼ同じ緯度に位置しています。

火山が多く温泉が湧き出て、地震も多く、水道水がそのまま飲める水が豊かな国。

島国根性の点では多くの共通点はあるものの、自然に対する考え方、それに由来する人々の考え方は日本と対極をなすように感じます。

例えば、周りの人や環境をコントロールすること、そして逆にコントロールされることを好まないNZ気質はここに由来しているように思います。

この地では原住民であるマオリ族の島に、英国人が植民を始めて国づくりを開始して以来、培ってきた独特の価値観があります。

それに先ずは従って生活する、という発想が大切だと改めて感じました。


まとめ・教訓

過去に移住者として5年間の経験はあったものの、今回訪れて改めて発見したことは少なくありません。

このように旅行、特に環境が大きく異なる海外旅行は、自分を見つめ直す機会を与え、自分のあり方を再考させてくれるものです。

自らを環境の異なる場に置いてみる。改めてその価値を感じました。

砂村 義雄
砂村 義雄
上智大学経済学部卒。外資系大手企業などで財務経理本部長などを歴任し独立。 経営者を対象としたエグゼクティブ・コーチング、及び企業向けにコーチングとコンサルティングを掛け合わせた「協業型コンサルティング」を提供。また「1on1ミーティング」導入支援や管理職研修を通じて、組織開発・企業風土改革のプロジェクトを展開中。名古屋商科大学大学院 経営学修士(MBA)取得

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