実録!本物の1on1導入直前に実施したこと
いつもこのブログをお読み頂き誠にありがとうございます!
今日はいよいよ始まる本物の1on1ミーティングの開始直前のお話しです。
総勢約200名の取り組みがいよいよ始まります。
このタイミングで考えたことや、実施したこと、大切にしたいこと等をお話します。
まずは、導入宣言
「1on1実践トレーニング」を経た40名のマネージャーによる、本物の部下との本物の1on1が始まります。
40名はこのトレーニング期間で1on1の良さを充分理解した状態にあり、スキルも充分習得し、トレーニングも充分積み上げてきた状態です。
また、本物の部下達にも「1on1の受け方研修」を実施しました。
これでメンターの心構えも、メンティーの心構えもしっかり整いました。
そしてここで、「本番が始まるよ!」という宣言を全社員の参加する研修会で宣言しました。
するとそれを機に各メンターとメンティーのセッション予定が続々と入ってきました。
セッション管理と定着、効果向上に使用した ツールはJRLAの「1on1実践サポート」というツールを活用することにしました。
「1on1実践サポート」とは?
このツールは、「1on1実践トレーニング」のインフラ上にあるクラウドの仕組みで、お互いのスケジュール調整、1on1実施後のお互いのフィードバックの確認、同じ時期に学んだ者同士のコミュニケーションツール、プロコーチへの質問、模範セッション動画等が活用できるものです。
1on1ミーティングの定着と効果を最大化する目的があります。
その他にマニュアルや参考資料等も閲覧できる機能や、年に2回のメンターのスキル検定機能もあり、メンターのスキルを定期的にチェックし、維持向上を図る機能が私の最大のお気に入りです!
『グッドサイクル』
話を、導入宣言の研修会に戻します。
この研修会で話した内容は、MITの元教授ダニエル・キム氏の推奨する、グッドサイクルのお話です。
ダニエル・キム氏は、チームの結果の質を高めるには、まず「関係の質」を高めるべきと提唱しました。
つまり、関係の質が高まると、メンバーは能動的にアイデアを出し、他のアイデアに対しても前向きな意見を述べ「思考の質」が高まる。
高い質の思考は「行動の質」「結果の質」の高さへとつながる。
結果が出ると「自分はなんて素晴らしい仲間に恵まれてるのだ!」と更に「関係の質」の高さにつながり、これが好循環を生み出す。
このことを「グッドサイクル」と言う…という話を導入宣言時にさせて頂きました。
なので、まずは関係の質を高めるツールとしてこの1on1を活用しよう!
そして思考、行動、結果の質に繋げていこう!
このサイクルをグルグル回そう!!
…っと呼び掛けました。
1on1を定量評価する
そして、直前に実施したことが、このグッドサイクル絡みでもうひとつあります。
それは、1on1を定量評価する為の準備です。
グッドサイクルにおける下記の3つの「質」が自チームにおいて1点~5点の中でどのレベルに今いるのか? 全従業員約200名にアンケート調査しました。
<関係の質のレベル>
- 挨拶・声掛けできている
- つながり・会話量
- ありがとう・活気・尊重
- 背景理解・率直さ・横断
- 協働・信頼・越境
<思考の質のレベル>
- 関心の広がり・共同思考・受け止め
- ポジティブ思考・行動意欲
- 未来感受・当事者意識・システム思考・内省・発想
- 探求・確信・互恵・視座
- 意味創造
<行動の質のレベル>
- 笑顔・フレンドリー
- アジャイル・行動変容・支援
- 新たな習慣・主体的行動・誠心誠意
- ボランティアチーム・洞察・配慮
- 自己組織化・協創行動
結果は平均値で下記の通りでした。(5点満点)
- 関係の質 2.73点
- 思考の質 2.37点
- 行動の質 2.35点
関係性の質が、思考と行動へ反映していないことが理解できますね。
でも、改善できるという手応えは、現地点の関係の質より感じ取れます。
またこれらは、全体の結果ですが各部署ごとにもまとめて、後に検証しようと思います。
まとめ
さぁこれからが1on1の本番稼働!
上記のグッドサイクルをどこまで実現できるか?
それぞれの関係の質をどこまで向上出来るか?
どれだけ回せるか?
200名全員でチャレンジして、また皆さんにもご報告したいと思います。
お楽しみに!