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ありたい姿はなんですか?

今年もあと1ヶ月で半分が過ぎますが、年初に立てた目標への進捗はいかがですか?

進捗状況はさまざまでも、忙しい日々を送っていることだけは当たっているでしょう。

何かを達成しようとしても、次々と起こる課題にどんな心構えで取り組んだらいいか、自分の反省も踏まえて書いてみました。


降りかかる課題

仕事をしている時に取り組んでいる課題は毎日数えきれないと思います。

課題といっても、取引先と行くレストランをどこにしようか、もあれば、新しいプロジェクトの資料をどう作ろうか、お客様のクレーム対応どうするか、と様々です。

そして課題には往々にして正解がなく、リスク最小化と利益最大化をどう折り合いをつけるかではないでしょうか。


経営で立ち戻る原則

以前、化粧品会社で勤務している時、とある商品の品質に課題があることがわかりました。

お客様の健康に被害を与えるようなものでなく、使用する際に中身の濃度の関係で使いにくいかもしれないという軽微なものです。

よって、業界的にはリコールなどの対象には到底なりません。

しかし、その際に経営幹部で決定したのは全品返品を促す事でした。

その会社がお客様と誠実に向き合うことをバリューとして公言しており、社員もまたそれをよく理解していました。

しかし、全品返品となれば経費負担だけでなく、オウンゴールのようなブランド毀損の可能性すらあります。

その決定が経営の数字だけから見ると正しかったどうかはわかりませんが、会社としては正しい決定だったと思っています。


個人が立ち戻る原則

よく、会社で経営に関わるような大きな課題にぶつかった時は、会社のフィロソフィーやバリューといった事に立ち戻るべきと言われますが、その一例だと思います。

それを個人レベルで考えた時、そんな判断の拠り所となるのはなんでしょうか。

あなたは自身を会社に例えるとことろのフィロソフィーやバリューといったものはなんでしょう?

それは平たくいうと、ありたい姿、ではないかと私は思います。

会社のバリューをホームページで見ることはあっても、自分のありたい姿をどこかに書いている人は少ないのではないでしょうか。

忙しい生活や仕事の中で意識することはないからだと思いますが、「ありたい姿」はその人の価値観に通じているので、特に正解がない難しい課題や壁にぶつかったときに力を発揮すると私は思います。


ありたい姿を考える

私はもう還暦を超えていますが、振り返って考えると、20代の頃から思い描いたありたい姿は変化してきました。

自らの価値観や優先順位は変化してきたわけですが、いつもありたい姿を頭の中に置いて、そこに近づくには目の前の課題はどうすればいいのか、を考えてきたように思います。

最近ではセルフコーチングするようにしていますので、前よりも深く”ありたい姿”を考えるようになりました(セルフコーチングに興味あれば、BizMentor代表の林英利コーチの著書「一瞬で自分を変えるセルフコーチング」がおすすめ)。

課題解決のために、リスクの最小化と利益の最大化を考えるのは基本としても、それが自分自身のありたい姿に通じているか?の物差しを持つことで、自分への納得感や自己肯定感、コミットメントの強さになってきたと思います。


まとめ

自分自身を振り返ってみれば、今も悩みは尽きないのですが、難題にあたる時こそ「来年の今頃、私はどうありたいのだ?」を問うようにしています。

そうすることで、降りかかる様々な課題に対する優先度や、解決の糸口を考えるヒントを得るようにしています。

私はセルフコーチングをご紹介しましたが、メンターやコーチが身近に居れば、ぜひ一緒に”ありたい姿”を求める作業に挑戦してみてください!

森谷 均
森谷 均
ノエビアの台湾法人、米国法人の社長を務める。その後、外資系化粧品会社の日本法人立ち上げなどに加わるなど化粧品業界で幅広く活動。若手リーダーの夢や目標に並走することに喜びを感じている。趣味は、居合道・剣道・映画鑑賞・日曜大工。

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