
上司と部下の関係性を良くし業績向上にも貢献する1on1セッション
私は仕事柄、よく中小企業の経営者の方・管理職の方・若手社員の方・就職活動生の方に対するアンケートの公開データを確認しています。
直近確認した公開データからは、中小企業の経営者・管理職の方の悩み事のトップは人材育成に関すること、若手社員・就職活動生の方の意識調査からは、企業選びのポイントとして「自分が成長できるか」ということが上位にあることが解かります。
これらの悩み解決や満足度を得る方策として、私は「1on1セッション」の実践が有効だと考えています。
各世代の育った時代背景により培われた価値観
以前もこのブログ記事に書きましたが、中小企業の経営者の方や管理職の方が、人材育成に関して悩みをお持ちである要因の1つに、若手社員との「育った時代背景により培われた価値観の違い」を乗り越えられないことがあると考えます。
私は世代で言いますとバブル世代に当ります。平成元年に社会人になりました。
当時は日本経済が世界を席巻する時代で景気が良く、消費活動が盛んな時代でした。
当時若かった私は、よく会社の方と懇親会を行っていました。
一方、現代においてはデフレが長く続き、働く方の平均給与が30年も上がらない時代です。
Z世代と呼ばれる現代の若者は、消費活動を慎重に行う方が多いようです。
そのため、必要以上に懇親会にはいかない方が多くいらっしゃいます。
ですので、この「育った時代によって培われた価値観の違い」によって、会社の懇親会においてもバブル世代とZ世代では認識が違ってくるのです。
このことは一つの例でして、まだ「育った時代背景により培われた価値観の違い」は幾つかあります。
そして、これらの価値観の違いがぶつかってしまうと、良好なコミュのケーションの構築が難しくなり、人材育成をスムーズに展開できない要因にも繋がっていくのだと、私は考えます。
価値観の違いを乗り越え業績拡大にも貢献する1on1セッション
先ほど「育った時代背景により培われた価値観の違い」について記載しましたが、このことは私はしょうがないことと考えています。
だれでも育った時代背景には影響を受けることでしょう。
それではどうすれば価値間の違いを乗り越え、良好なコミュニケーションが築けるのか。
勿論書籍など読んで参考にしたり、自分で気を付けて対応していくという手法もあります。
その中で、私は1on1セッションも有効な手段であると考えます。
1on1セッションではコーチングのスキルを活用します。
相手の方の存在を認め、相手の方に話したいテーマを決めてもらい、心理的安全性を担保し、話したいことは何でも話して頂くことが前提になります。
決して相手の方の発言を否定したりしません。
相手の方の話を最後まで聴いて、解らないことは質問をし、応えて頂くことで理解し、対話の中で気づきを促し、成長につなげて行きます。
ですので「育った時代背景により、培われた価値観の違い」がぶつかることはほとんどありません。そのため、良好なコミュニケーションが築けるようになります。
このような活動が「育った時代により培われた価値観」を乗り越え、中小企業の経営者の方や管理職の方の「部下との良好なコミュニケーションの構築」に繋がっていき、人材育成に関する悩みの解消にも繋がっていきます。
また、若手社員はこのような1on1セッションを受けることで成長を実感し、モチベーション高く活動できるようになります。
その効果として、業績拡大が期待できるようになります。上司と部下双方にメリットがある手法と言えるでしょう。
コーチングスキルを活用した1on1セッションの手法習得について
それでは、どのようにしたらコーチングスキルを活用した、1on1セッションの手法を習得できるのでしょうか。
私は、コーチングスキルを活用した1on1セッションの手法を、自力で身に付けることは難しいのではと思ってます。
これは私の実体験にも基づいたお話しです。
私もコーチングを学ぶ前の会社員時代は「育った時代背景により、培われた価値観の違い」を乗り越えることが難しく(意識できていなかったかと思います)、若手社員の育成に悩みを抱えていました。
しかしコーチングスキルを習得し、若手社員とのコミュニケーションに活用できるようになると、その悩みの大部分を解消できました。
上司の肩書きを必要以上に振りかざさずに、フラットな関係性を築き、先ほど記載させて頂いたような1on1セッションができるようになりました。
そうすることで、若手社員との関係性が改善され、仕事もスムーズに進める事ができるようになりました。
そして、部署の重点目標も達成できるようになりました。
ですので、やはりコーチングスキルを活用した1on1セッションをできるようになる為には、専門の方について学ぶことが効果的ですし、必要ではと考えています。
ちなみに当協会も学んでいただけるプログラムがございます。
コーチングスキルを活用した1on1セッションの可能性
2023年5月8日から新型コロナ感染症の位置づけが、インフルエンザと同等に変わりました。
いよいよ本格的なコロナ後の世界が始まります。
山口周氏著「ニュータイプの時代」や、佐渡誠氏・鈴木拓氏著「6スキル」などの書籍ではコロナ後の世界では「問題を発見するスキル」や「問題仮設を立てるスキル」が必要となる、と書かれています。
今まで以上に「考える力」が求められる時代になってくると私は考えます。
そういった時代を切り開いていく上で「コーチングスキルを活用した1on1セッション」を活用できることは役立つのではないでしょうか。
若手社員は上司の質問と対話から、深いところまで考えを及ばせ、気づきを得るのですから。
「考える力」も伸ばしていくことができます。
そしてこのことから、上司も学びをえることができますし「考える力」を伸ばすことができます。
まとめ
以上で今回私のブログを終わらせて頂きます。
纏めさせて頂きますと、
- 世代の違う人は、育った時代により、培われた価値観が違う傾向にあります
- その価値観の違いが、良好なコミュニケーションの構築を阻む要因の1つとなっています
- その壁を乗り越えるのに、1on1セッションの進め方の習得は有効です
- 1on1セッションの進め方は、スキルとして学ばれることをお勧めします
- 1on1セッションの進め方の習得は、部下が自身の成長を実感することにも繋がります
- 部下が成長を実感していることを実践することが、業績拡大にも繋がっていきます
- 1on1セッションを行えることは、コロナ後の世界を切り開いていくことにも役立ちます
という事になります。
以上で今回の私のブログ記事完了とさせて頂きます。
これからのお仕事の進め方の参考として読んで頂けると幸いです。どうぞ宜しくお願いします。