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お互いを認め合える職場環境を!

いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます。

今回は、職場でお互いに認め合える環境づくりはできないのか?を考えたいと思います。

コロナ禍では出社を制限されていましたが、最近は出社をし、同僚や上司と直接顔を合わせて会話をする機会が増え、直接コミュニケーションを取るメリットと課題が見えて来たようです。

アサーションと言うことば、ご存じでしょうか?

元々は「断言」や「主張」を意味します。

また、相手を尊重しつつ、且つ自分の意見を主張するコミュニケーションで、お互いの存在と考えを認め、共存するより良い人間関係を構築する手段と考えられます。

一方を打ち負かすディベートとは、対極にある考えでしょう。


改めて、アサーションについて

アサーションとは、お互いに尊重し合い、意見を交わし合うコミュニケーションのこととお伝えしました。

このことは、以下の4つの組み合わせで考えられます。

1)I am OK, you are OK. 自己肯定・他者肯定

理想的なコミュニケーション・スタイル。相手に不快感を抱くことなく、ありのままの自分を表現できる。

2)I am not OK , You are OK. 自己否定・他者肯定

自信がなく、自分に不安を抱いている。相手の言葉に従い、自己主張できず、ストレスが溜まる。

3)I am OK , You are not OK. 自己肯定・他者否定

自己主張が強く、相手の意見や存在に排他的、攻撃的になる。他者へ命令したり、コントロールしようとする。

4)I am not OK , You are not OK. 自己否定・他者否定

自分も相手も否定する、自閉的な姿勢。生き生きと生きることができず、人生を不毛なものと思う。


皆さんはどのように思われますか?

2や3のように、一方を否定したコミュニケーションはバランスが悪いですね。

たとえ上司であっても、伝えるべきことをしっかりと伝えるべきですし、上司の方も、部下の言葉をしっかりと受け止める。

威圧的であったり、聞く耳を持たないというのであれば、上司自身に自信がないという証ではないでしょうか?

聞く耳を持つのは、器の大きさと自信の証拠。

自分も他人も価値ある存在として認め、心理的安全性を構築する。その上で意見を交わし合う。

皆にとって、最も価値のあるコミュニケーションスタイルだと思います。


コロナ禍でコミュニケーションにギャップができた?

冒頭に挙げたクライアント企業のAさんから相談がありました。

ミーティングの場で、部下が意地になって自分の主張を変えない、他人のコメントに耳を傾けない、否定する、そして黙る、と。「んん?こんな人だったっけ?」と。

また、同じクライアント企業のBさんからは、自分のコミュニケーションは「I am not OK. You are OK.」で、自分自身に自信が持てず、積極的に意見を言い出せないのが悩みだと仰っていました。

私からみればとても優秀で、自信を持てないのが不思議に感じる方です。

お二人に共通するのは、改めてオンラインで話していた同僚と、直に会って話す同僚にギャップを感じているのでは?と言うことです。

良くも悪くも、分かった気になっていた同僚だが、直に話してみるとギャップがあり、悩みが増しているのかもしれません。


心理的安全性は与えられ、そして創造するもの

言われて久しい職場の心理的安全性ですが、まだまだ課題はあるようです。

先のクライアント企業でも、心理的安全性の重要性を唱える部門長クラスが、もっとも威圧的な態度だったりします。

I am OK, you are OK. のアサーションを実行するためには、胸襟を開いた会話が大切です。

胸襟を開いた対話の設定には、何より上司やリーダーが認識し、視座を合わせる意識が大切です。

加えて、部下の方々も自主的な発言や要望をすること。

それが難しければ、積極的に対話やミーティングに参加し、自己表現することが大事です。

心理的安全性は与えられるだけでなく、自ら創造するものです。


まとめ

コロナが終息に向かい、いざ出社するようになると、顔を合わせてのコミュニケーションが苦手になっていた。。。なんとも滑稽な話ですが、こんな状況だからこそ1on1ミーティングは有効なコミュニケーション手段です。

まずはじっくりと語り合う場を設けましょう。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

江島 慈明
江島 慈明
石川島播磨重工業、ジョンソン・エンド・ジョンション、ファイザーなどを経て、現在は、現在は日系製薬企業にて、アジア諸国での新規事業創出、ライセンスビジネスモデルの構築に従事。GCS認定コーチ、日本メンタルヘルス協会 公認カウンセラー 趣味:サイクリング(週末60km超のサイクリングが楽しみ)、高校野球観戦(自身も高校野球経験者)

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