ダイアログを実践しよう
「ダイアログ」という言葉をご存知の方は少なくないと思いますが、実際に実践されている方はどうでしょうか?
前回、前々回のブログで心理的安全性について書きましたが、ダイアログは心理的安全性を醸成するための非常に有効な手段だと思います。
参加者が互いの視点や感情を尊重し、共感する姿勢を持つことで、安全で受け入れられる環境が形成されるからです。
ダイアログとディスカッションの違い
ディスカッションとダイアログを意識して使い分けているという方は、どのくらいいるでしょうか?
私の周りでも「ディスカッションしよう」というのはよく耳にしますが「ダイアログしよう」はあまり聞いたことがありません。
ディスカッションとダイアログは異なるコミュニケーション形式です。
ディスカッションは異なる意見や考えを交換する形式の対話であり、主張や意見の主導が一般的です。
一方、ダイアログは協力的で共感的な対話形式であり、相互理解や共有の意味を重視します。
まずこの違いを理解し、意識的に使い分けることで、組織内でより効果的なコミュニケーションを実現できる様になるのではないでしょうか。
ダイアログを実践する意義
意識してダイアログを実践することによって、組織はより柔軟でイノベーションに富んだ環境を築くことができます。
ダイアログは参加者の視点や感情を尊重し、相互理解や共感を促進します。
これにより、組織内のコミュニケーションと協力の質が向上し、組織全体の成果や競争力を向上させることができます。
ダイアログのやり方
効果的なダイアログを実施するためには、以下のポイントに留意する必要があります。
- 自己の仮説や予断を保留し、オープンなコミュニケーションを心掛ける。
- 相手の話の良し悪しをジャッジする様に聞くのではなく「その背景には何があるんだろう?それを一緒に考えよう」と探究する姿勢で聴く。
- 自分の聴いている姿勢を自らに問いかける。
- その場に共有化された意味を聞き取る。
- 時間と努力をかけて対話を深め、新たな行動や知識、意味を生み出す。
ダイアログの効果
有効なダイアログが行われる事によって期待できる効果は以下のような事です。
- 参加者の気付き: ダイアログを通じて、参加者は新たな視点や洞察を得ることができます。他のメンバーの経験や考え方に触れることで、自身の認識や思考が広がり、新たな気付きが生まれます。
- 共感と連帯感の醸成: ダイアログは相互理解や共感を促進する場です。参加者はお互いの視点や感情を尊重し、共通の目標に向かって協力します。これにより、組織内の連帯感やチームワークが高まります。
- 創造性とイノベーションの促進: ダイアログは新たなアイデアや解決策の発掘に役立ちます。参加者がオープンなコミュニケーションを通じてアイデアを共有し、探求することで、組織の創造性とイノベーションの能力が向上します。
- コミュニケーションの質の向上: ダイアログは、参加者間のコミュニケーションの質を高めます。相互理解や共感を重視する姿勢によって、コミュニケーションの障壁やミスアンダースタンディングを減らし、より円滑な意思疎通が可能となります。
まとめ
ダイアログは、組織内のコミュニケーションと協力の質を向上させるために非常に有効な手法です。
ディスカッションとは異なり、ダイアログは相互理解や共感を重視し、共通の目標に向かって協力する姿勢を醸成します。
ダイアログを導入、実践することで、参加者は気付きを得るだけでなく、創造性とイノベーションを促進し、組織内のコミュニケーションの質を向上させることができます。
是非「ダイアログをやろう」と言って、意識を持って実践する事によりその効果を実感してください。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!