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人生100年時代におけるリーダーシップ

現代は人生100年時代に突入したと言われています。

私の父親の出代は60歳で定年を迎え、年金生活に入る時代でしたが、現代は政府が企業に70歳までの就業確保を努力義務として養成する時代に入りました(対象となる企業は限定されていますが)。

年金の支給開始年も段階的に引き延ばされる時代です。

こういった時代について求められるリーダーシップについて考えてみました。


社員全体を念頭においたリーダーシップ

現代は「ダイバーシティ」「働き方改革」「70歳までの就業確保努力義務(対象となる企業のみ)」など一昔前と比べて企業に求められることが大きく変わっています。

こういった時代に求められるリーダーシップについて考えた時、私はポイントとなることが3つあると思います。

その3つについて記載して参ります。


若手社員の早期退職に繋がるリーダーシップ

現代のリーダーに求められるリーダーシップの1つに「セキュアベースリーダーシップ」があります。

このセキュアベースリーダーシップは、若手社員早期退縮防止に繋がるリーダーシップと言えます。

パーソル総合研究所や、株式会社リクルートキャリアコンサルティング社が公表しているアンケート結果から「成長できる会社で働きたい」「一人一人をきちんと見てくれる会社で働きたい」といった、現代の若者の働くごとに対する思いが見て取れますが、セキュアベースリーダーシップを発揮することで、こういった若者の希望にこたえることができると私は考えます。

セキュアベースリーダーシップとは、安心感や帰属意識を高めた先に、メンバーが進んで挑戦できるようになるという考え方。

メンバーの才能・意欲・創造性を発揮させるために、失敗しても叱責せず、その失敗を活かして成功することを奨励するリーダーシップ。

こういったリーダーシップの下で働く若者は「成長を実感でき」「一人一人をしっかり見てもらってる」と思えるでしょう。

一昔前に見られた支配的リーダーシップの対極にあるリーダーシップと言えるでしょう。


出世が望めなくなった社員の再活躍に繋がるリーダーシップ

もう一つ私が唱えたいのが「出世が望めなくなった社員の再活躍に繋がるリーダーシップ」。

会社で役職に就ける人数は限られていますので、社員全員が出世できることはないでしょう。

このことに関して現代でよく言われるのは、40代が一つの分岐点であること。

45歳を越え役職に就けなかった社員は多くの方がモチベーションの低下に苛まされます。

45歳というと70歳までの就業確保努力義務(対象となる企業のみ)まで25年間あります。

私は出世が見えなくなった方に、この25年間をモチベーション高く仕事して頂きたいと考えています。

このような方を勇気づけるリーダーシップは「再活躍の場を提供しモチベーション高く働けるよう支援する」リーダーシップと私は考えます。

役職に就けなかった方の中には、わずかな差で機会を逃した方もたくさんいらっしゃると思います。決して能力が劣っているとは言いきれません。

長い年月働いてきた中で培った技術・経験は必ず何かの役に立つはずですし、会社の発展にも貢献するものだと思うからです。


年上の部下に対するリーダーシップ

現代では、以前の日本社会では当然であった「年功序列」という組織構造は崩れ、能力主義に転じている企業が増えています。

その中で起こっていることが「シニア世代の社員が若い世代の社員の部下になること」。

シニア世代の社員の方の中には、屈辱に感じる方もいらっしゃいます。

いえ、誰もが感じることでしょう。

そういったベテラン社員の方にも、モチベーション高く働いて頂きたいと思います。

そのためには年下の上司がどのようなリーダーシップを発揮できるかがカギになると思います。

「人生の先輩として尊敬の念をもち偉ぶらない」「年上の部下の方が持っている技術・経験を尊重する」こういうリーダーシップを発揮できるリーダーがより必要とされる世の中になっていくのでは、と私は考えます。


まとめ

以上、本日は「人生100年時代におけるリーダーシップ」について書いてきました。

本日私が書いてきたリーダーシップは3つあります。

  1. 若手社員の早期退職防止に繋がるリーダーシップ
  2. 出世が望めなくなった45歳以上の社員の再活躍に繋がるリーダーシップ
  3. 年上の社員のモチベーションを上げることに繋がるリーダーシップ

以上です。

現代のリーダーの方は、様々なリーダーシップの習得が必要となり、困難なことにも直面することがあると思いますが、必要なスキルを習得し、仲間を作り励まし合い、頑張って頂きたいと思います。

私も、そういったリーダーの方の悩み解決に貢献していけたらと考えています。

どうぞ宜しくお願いします。




松行 淳一郎
松行 淳一郎
福岡大学卒業後、トーヨーサッシ株式会社(現在の株式会社LIXIL)に入社。営業職・支店長職を経験したのち、東京本社にて顧客人財育成の担当として、管理職や営業職の合わせて58社501名の教育を担当。2021年に退社後、人財育成を行う株式会社カインドサポートを設立。人財育成の仕事こそ自分の天職だと確信。

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