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リーダーに求められる部下との関わり方

チームのコミュニケーションが順調だったリーダーのSさんから、自分は部下のことを公私にわたり理解していると思っていたのに、長く一緒に仕事をしてきたチームメンバーの意外な変化に気づいておらず、自身の思いこみで判断していたことがあった・・と久しぶりのセッションで聴くことができました。

いつの間にかそのメンバーに対して、自身のバイアスがかかっていたことに気づいたそうです。

どのようにして、気づくことができたのでしょうか?


意外な落とし穴になる1on1

一定の周期で部下と関わる時間として1 on 1ミーティングがあります。

ミーティングの始めには近況を聴き、話しやすい場づくりをしてから対話がスタートします。

ここで部下の一部情報だけで知ったつもりになってしまう、毎月話しているからと安心してしまうということはないでしょうか。

また部下のゴールや業務の進捗をサポートし成果を上げる・・という意識が強すぎて、業務やプロジェクトの進捗確認の時間になっていたりしませんか?

Sさんも定期的なミーティングが実施されていることに安心し切っていたようです。

部下との1 on 1ミーティングが、上司のための情報共有の時間だけになっていないかしっかり振り返り、部下からのフィードバックをもらうことが必要です。


「部下を知る」部下について考える時間

一方でコミュニケーションを効果的に行うためには、前提として相手の日々の業務内容や、進捗状況をリーダーとして把握していなくてはなりません。

信頼関係に基づいて部下自身の状態や、部下を取り巻く環境などについても理解し、把握していることで、より効果的にコミュニケーションを交わすことができます。

そのためには、部下について考え、部下について知っていること、部下と信頼関係を築き能力を引き出すには、部下が「今」何を思い、どこへ向かおうとしているのか、どこでつまずいているのか、それを知ることが必要です。

そのために、情報を常にアップデートする意識をもつことが大切です。

また、どのように部下について知るのか?・・ですが、部下の行動を観察し、考察するのも一つの方法ですが、直接の問いかけも有効です。

たとえば、「やる気になるのはどんなとき?」「今、困っていることは何かある?」というように。


まとめ

Sさんの場合は、当該部下がチームメンバーへの関わりが以前より少なくなっているように感じていて、それは業務上の立ち位置やパッションの変化だと思っていました。

最近は、以前のようにプライベートの時間もチームメンバーと関わるようになっていたので、聴いてみたら(問いかけてみた)介護などの環境の変化で出来ていなかっただけで、それらが解決したのでこれまでの時間の使い方に戻れただけ、とのこと。

本来の部下自身が変化してしまったのではなく、自分がバイアスをかけていたのだと気づいた、部下を知るための問いかけの大切さを痛感したということでした。

コーチメンターはあなたの部下への関わり方も、リーダーであるあなたに寄り添いサポートさせていただきます。

田部井 茉里
田部井 茉里
1994年パタゴニア日本支社札幌ストアマネージャーとして札幌商圏にて2店舗の立ち上げに成功、2013年GCSにてコーチングを学び、問題解決、人財育成で成果を上げ、2018年マネージャーを退いた後も、エキスパート社員として地域において環境・社会問題にも取り組むとともに、社内外でコーチング・メンタリング個人セッションはもちろん、組織改革の分野においても活動を広げ、資質を活かした人財育成によるライフスタイルの実現を通してクライアントの成長をサポートしている。外資系企業における勤務が一番長く27年になるが、学生時代からカフェ経営に携わり、その後山と渓谷社skier編集部、経理部、Club Med サホロリゾートskiGO、同リゾートモルディブにてブティック勤務、山と渓谷社広告宣伝部を経て札幌移住と、多彩な仕事経験は現在の自身の財産であり、多様な方々にコーチング・メンタリング提供中。

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